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西京味噌×パンの美味しい出会い。食卓に寄り添うパン屋・HANAKAGO編【京都の旅】

FASHION HEADLINE / 2016年1月5日 12時0分

京都の伝統的味噌、西京味噌が、京都の名店パン屋とコラボレーション

京都の伝統的な味噌、西京味噌。短期熟成でつくる西京味噌は、一般的な赤味噌に比べ塩分割合が低く強い甘みが特徴だ。そのまま食べてもおいしく、優れた料理のベースにもなることから、今、西京味噌を使った新感覚のペアリングがあちこちで試みられている。京の町では、注目のパン職人たちが「西京味噌×パン」をテーマに、コンセプチュアルなパンを次々と生み出している。新しい味づくりにチャレンジする人気の店を訪ねてみた。

■烏丸のパン屋「ハナカゴ(HANAKAGO)」

店主の花籠賢俊さんは、実は元々パティシエだった。京都のパティスリーで店長をしていた時、他のレストラン店主から「うちの店に合うパンをつくってほしい」という注文に応えてパンを作るうちに、評判となり、今では30軒以上の料理店のパンを手がけている。

作るのはハード系パンが主体だが、“お客さんのリクエストに応える”うちに、多種多彩な構成になってきたという。国産小麦を使って、少量のイーストで長時間発酵する手法は、独学で編み出した方法だ。パン作りにおいて常に掲げるテーマは“寄り沿うパン”。「例えば“こんなワインを買ったから”とか、“今日はこんな料理をつくるねんけど”とか、今日食べたいもの、飲みたいものにパンを添わせる。そういうもの作りがしたいんです」

その考えの原点になったのが、フランス・ブルゴーニュでの修行だった。向こうの人はパンだけで完結することはなく、ワインにチーズに料理にと、何かに合わせるのが基本。「僕自身、ワインが好きやし、そういう食べ方がとても楽しかったんです。京都でも絶対、そのスタイルを取り入れようと考えていました」

花籠さんが作る二つの定番カスクルートは、まさにその思いを具現化している。「夕暮れカスクルート」は、生ハムとペコリーノチーズが、小麦の香りが甘やかなHANAKAGO自慢のバゲットに響き合う美味しさ。夕暮れの最初の一杯に合わせるシーンをイメージした味わいだ。「夜のカスクルート」は、フランス産小麦を使って、コクと深みある芳香を楽しむバゲットに、サラミとたっぷりのバターを塗り込む。押しのある旨みは、思わず、ボディのしっかりした赤ワインを欲してしまう。

今は、“寄り沿う”というテーマに新たに“楽しむ”をプラス。カレー専門店のカレーを使ったカレーパンや、鉄板焼き店の焼きそばを使った焼きそばパンなど、美味コラボを楽しんでいるという。西京味噌クリームチーズパン(183 円)もその一つ。「いきつけの店で食べた肴が、クリームチーズを西京味噌に漬け込んでこんがり焼いたもので、それが旨くて…!そのアイデアを借りて、パンに応用しました」。黒胡椒を効かせてアクセントにしたパンは、口中にふわりとコク旨な味わいが広がり、ワインにも日本酒にも合いそう。花籠さん自身が楽しんでつくるパンは、こちらまで楽しく幸せにしてくれる。


取材協力 /
HANAKAGO
TEL:075-231-8945

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