1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

バリアフリーリフォームにかかる費用はどれくらい? 補助金や減税についても解説

ファイナンシャルフィールド / 2022年8月19日 5時20分

写真

老後生活に備えて、住宅のバリアフリーリフォームを検討している人もいるのではないでしょうか。   バリアフリーリフォームは工事内容によってかかる費用は異なるものの、まとまった支出が必要です。そこで、費用を削減するための手段として、補助金や減税制度に関する理解を深めておきましょう。   当記事では、バリアフリーリフォームにかかる費用相場をはじめ、活用できる補助金・減税制度について詳しく解説します。

バリアフリーリフォームにかかる費用相場

バリアフリーリフォームにかかる費用相場は、工事内容によって異なるものの数万~1000万円以上になるケースも珍しくありません。バリアフリーリフォームの一般的な費用相場内訳を図表1にまとめたので参考にしてください。
 
【図表1】

リフォーム箇所 費用相場 リフォーム内容
トイレ 20~100万円 床材の変更
ドアを引き戸へ変更
間口の拡張
便座を和式から洋式に変更
手すりの設置
浴室 50~200万円 浴槽の交換
折り戸・引き戸への変更
床材の変更
手すりの設置
浴室暖房機を設置
浴室の出入り口の段差解消
玄関周辺 250万円以上 手すりの設置
スロープの設置
段差を解消
廊下の幅を拡張
ドアを引き戸へ変更

筆者作成
 

減税制度でバリアフリーリフォームの費用を軽減できる

バリアフリーリフォームは工事内容や規模によって、数百万円を超える費用がかかる場合があります。そこで、税の優遇措置を有効活用すれば、コストを抑えたバリアフリーリフォームの施工が可能です。
 
バリアフリーリフォームに適用される減税制度は以下のとおりです。

投資型減税

固定資産税の減税

ローン型減税

 
以下でそれぞれについて解説します。
 

投資型減税

投資型減税は、住宅ローンの借り入れがなくても利用できる制度です。対象のリフォームを行った際に所得税の控除を受けられます。控除期間はバリアフリーリフォーム後に居住した年のみ(1年間)で、控除率はリフォームにかかった費用の10%、上限額は200万円と定められています。
 
なお、住宅ローン減税との併用ができない制度です。すでに住宅ローンの借り入れがある人はリフォーム会社に相談してみてもよいでしょう。ただし、税の専門家ではないので、詳しくない場合もあります。
 

固定資産税の控除

固定資産税の控除とは、バリアフリーリフォームが完成した翌年度分の固定資産税が減税される制度です。バリアフリーリフォームにかかった費用が50万円以上といった条件はありますが、100平方メートル相当分までの固定資産税を1年間だけ3分の1に減額されます。
 

ローン型減税

ローン型減税とは、償還期間5年以上の住宅ローンや死亡時一括償還による住宅ローンを利用して、以下のような一定のバリアフリーリフォームを実施した際に所得税の控除を受けられます。

・浴室やトイレの改良
・手すりの取り付け
・段差を解消
・出入り口の戸を改良
・床材を滑りにくい素材へ取り換え

控除期間はバリアフリーリフォーム後、居住開始した年から5年間です。控除対象額は対象のリフォーム費用の2.0%(上限額250万円、工事全体で1000万円まで)または他のリフォーム費用の1.0%です。
 

バリアフリーリフォームで使える補助金制度

バリアフリーリフォームで使える補助金制度は以下のとおりです。
 

【介護保険の住宅改修支援制度】

「要介護」「要支援」の認定を受けている人がいる場合、以下のリフォーム費用が補助されます。

・手すりの設置
・段差の解消
・滑り防止、移動の円滑化を目的にした床材変更
・ドアの交換
・トイレの交換
・上記5つに付帯して必要となるリフォーム

20万円を限度にして、費用の9割(18万円を上限)まで支給されます。
 
注意点として、希望するすべてのリフォームが対象になるわけではありません。ケアマネジャーなどに相談した結果、必要と判断されたリフォームに限られます。また、利用する際に、リフォームの計画や目的を記載した申請書の提出が必要です。
 

【各地方自治体の補助金制度】

地方自治体ごとに、バリアフリーリフォームが必要なときに利用できる補助金制度を用意しています。補助金の支給条件や申し込み方法は自治体によって異なるため、住所のある自治体の窓口に問い合わせてみてください。
 

バリアフリーリフォームの補助金や減税制度を有効活用しよう

バリアフリーリフォームの必要性を感じているのであれば、ケアマネジャーなどの専門知識を有する人に相談をして、早めにリフォームすることをおすすめします。
 
自宅をバリアフリーにして安全にすれば、介護する側の負担軽減をはじめ、同居する高齢者の自立や体力の維持に直結するからです。
 
リフォームの費用面が心配でなかなか施工に踏み切れない人は、減税制度や補助金制度をチェックして、費用負担を抑えられるように有効活用していきましょう。
 

出典

江戸川区 江戸川区介護保険 住宅改修費の支給について
大阪市 住宅改修費の支給
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください