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扇風機のモーターは「AC」と「DC」で電気代はどれだけ違う? メリット・デメリットも解説

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月17日 10時10分

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暑い季節に大活躍する扇風機は、手軽に涼しい気分を味わえる生活家電です。家電機器販売店では、さまざまな大きさや形の扇風機が販売されていますが、扇風機のモーターによって電気代に差が出ることをご存じでしょうか?   本記事では、扇風機モーターの種類と特徴、電気代の試算などを解説します。

扇風機のモーターには、どんな種類があるの?

扇風機に使われているモーターにはAC式とDC式の2種類があります。
 
ACは交流電源の意味で、家庭用コンセントの電源をそのまま使う一般的な家電製品に採用されています。DCは直流電源の意味で、家庭用コンセントからの交流電源を直流電源に変換して機械を動かします。パソコンなど繊細な制御が必要な電気機器に採用されています。
 
電流の流れ方が違うことで、扇風機の風量調節・消費電力(電気代)・運転音など、それぞれの長所・短所も違うのです。
 

1日に8時間動かした場合、電気代はいくら?

それぞれの方式の扇風機を1日8時間動かした場合、電気代はいくらになる見込みでしょうか。電気代の見込み額は、「電力料金×使用時間」で計算できます。全国家庭電気製品公正取引協議会が2022年7月に改定した「電力の目安単価31円/kWh(税込み)」を基に、試算してみましょう。

<基本の計算式>

電力1kW=1000Wなので、1000で割ってWにします。
消費電力(W)÷1000×電力目安単価31円=1時間の電気代

<AC式扇風機を8時間動かした電気代見込み額>

50Hzの地域で、最大風量での消費電力35Wの場合
(35÷1000×31)×8時間=8.68円
60Hzの地域で最大風量での消費電力40Wの場合
(40÷1000×31)×8時間=9.92円

<DC式扇風機を8時間動かした電気代見込み額>

最大風量での消費電力19Wの場合
(19÷1000×31)×8時間=4.712円

このように、扇風機を8時間使った場合の電気料金はそれぞれ10円以下と安価なことが分かります。
 

AC式とDC式、それぞれのメリット・デメリットは?

それぞれの扇風機のメリット・デメリットには、主に以下のようなものもあります(図表1)。
 
図表1

種類 メリット デメリット
AC式扇風機 ・古くから使われている方式である
・本体価格が安いのでサブ機として使える
・風量調節が3種類(小・中・大)の機種が主流
・DC式と比べて電気代がかかる
・運転音が大きめ
DC式扇風機 ・細かい風量調節が可能
・電気代を抑えやすい
・運転音が小さい
・本体価格が高めな物が多い

筆者作成
 
モーターで羽根を回転させて送風するというシンプルな機能が共通点ですが、上記のように特徴が分かれています。メーカーの製品パンフレットを見比べたり実際に動かしたりして選択するのも1つの方法です。
 

まとめ

扇風機は電気代の節約に適した家電製品で、使用されているモーターは2種類に分かれています。それぞれにメリットとデメリットがあり、自分の希望と予算に合う機種を選ぶのがポイントです。クーラーやサーキュレーター(送風機)とも併用して、熱中症や体調不良にならないように生活するのがよいでしょう。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品公正協議会 よくある質問Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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