節約のために「うどん」ばっかり…。1日1食うどんにすると、食費はどのくらい抑えられる?
ファイナンシャルフィールド / 2023年10月4日 2時30分
最近の物価高の影響で、いかに節約しながら食を満たすか、日々頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか? 「節約のためにうどんをよく食べているけど、実際いくらの節約になっているのだろう?」と疑問に思う方もいるかもしれません。1日1食うどんにすると食費はどのくらい抑えられるのか、調べてみました。
今かかっている食費はどのくらい? 1食うどんにする効果とは?
実際の節約効果を見るためには、政府の統計から1世帯あたりの食費事情を把握し、うどんを多く取り入れる効果について検証します。
1世帯あたりの食費は1ヶ月約4000円
総務省統計局が実施した2020~2022年度の家計調査によると、ここ2年間の食費は1世帯あたり平均月3900円。2021年度は3640円だったのが、昨今の物価高の影響か、2022年度は4414円と約1.2倍になっています。
また、2022年度の四半期ベースでの金額も算出されており、7~9月期は月5000円弱と、ほかの時期より高くなっています。
1年でうどんに費やす金額はいくら?
総務省統計局が実施した家計調査の「品目別都道府県庁所在地及び政令指定都市ランキング(2020年(令和2年)~2022年(令和4年)平均」をもとに計算すると、1世帯がうどんにかける金額は年間で約3600円。1ヶ月に約300円程度です。
都市別でみると、最もうどんにお金を使っているのは香川県高松市で、全国平均の約2倍、年間6000円ほどうどんに使っている計算になります。
1日1食うどんにするとどのくらい節約できる?
実際の節約効果を、日本の主食である米と比較してみましょう。
総務省統計局の小売物価統計調査によると、2023年7月時点の5キログラム米の価格は2115円で、1キログラムあたりにすると423円。
一方で、うどんは1キログラムあたり340円。重量単価でみると、うどんのほうが約80円安いです。
つまり、うどんの頻度を増やせば米の消費量が減り、結果的に食費節約につながります。
うどんばかりの食生活はOK? 健康面への影響は?
1日1食うどんにするとなると、気になるのが健康面。食費を安くできても、医療費がかさむような事態になってしまっては本末転倒です。
うどんは小麦粉と塩を使って作り、しょうゆを使っただしも使います。その結果、炭水化物と塩分を過剰摂取しやすくなってしまいます。事実、うどん県として名高い香川県では野菜の摂取量の少なさと、糖尿病患者の多さが課題となっています。
うどんは本来、ミネラル分が豊富で、食物繊維がほかの主食よりも少ないので胃にやさしい食べ物です。だしは全部飲み切るのではなく残すようにしたり、野菜をいっしょに食べるようにしたり、工夫しましょう。
栄養バランス抜群! 今だから食べたいうどんレシピ
うどんを頻繁に食べる際に気を付けるべきポイントは、栄養バランスです。これから取り上げるレシピや食材を上手に使って、健康的なうどん生活を送れるようにしましょう。
野菜たっぷり! 香川県の郷土料理・うちこみうどん
うどんをよく食べる香川県では、栄養バランスを解消できる郷土料理が存在しています。それが「うちこみうどん」。
うどんと旬の野菜を一緒に煮込み、味付けをするだけなのでレシピも簡単です。手早く作れることもあり、忙しい現代人にもおすすめの郷土料理です。
コンビニで買える食材を使って簡単味変!
冷凍うどんを電子レンジで温めて食べている方は、コンビニで冷凍うどんと一緒にいろいろな食材を買って組み合わせてみましょう。
定番の薬味を載せるだけでなく、キムチやレトルトカレーなどをかけるだけでも立派な栄養食になります。意外なところだと、マーボー豆腐のもとやチーズも相性抜群なので、ぜひ試してください。
うどんを上手に取り入れて節約を!
米と比べて安価なため、節約効果が大きいうどん。実際、米と比べて1キログラムあたり80円節約できるデータもありました。ただ、うどんばかりだと栄養バランスに問題が出るのも事実。
うどんと一緒に野菜や肉を食べるなど、うどんだけにならないように食事に気を遣って、おいしくうどんを食べましょう。
出典
総務省統計局家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2020年(令和2年)~2022年(令和4年)平均)
e-Stat 小売物価統計調査(動向編) 2023年7月
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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