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結婚する時にチェックするべきは? 財務三表を抑えておこう!

ファイナンシャルフィールド / 2018年9月14日 11時0分

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「結婚」と言えば前向きで幸せなイメージがありますが、シビアに考えると「愛」だけでは結婚後を乗り切れないのもまた事実です。特に女性の場合「結婚相手に望む収入」という言葉をよく耳にします。   以前の日本であれば「結婚相手に望む収入」は1000万と景気の良い言葉が並んでいましたが、ここ最近の調査ではそれは概ね600万あたり。特に最近の調査では500万台まで落ちているようです。  

①損益計算書≒収入

さて、そんな結婚相手の経済的安定性を示す「収入」ですが、これは会計の世界で言い換えるなら「損益計算書」にあたります。
私たちが結婚相手の収入を探りその経済的安定性を探るように、企業の業績を探るときもその損益計算書を吟味するのです。 具体的にはその会社の「収益」から「費用」を引いた残りの「利益」を計算することで、その会社の業績を判定しているのです。
そんな「損益計算書」ですが、大事なポイントは「いつからいつまでで計算するか」です。「収入」を吟味する時も大切なのは、それが「年収」なのか「月収」なのか「日当」なのかが大切ですよね。年収100万と日当100万では天と地ほどの違いがあるからです。
損益計算書も「いつからういつまで」は決められれており、これは1年となっています。
さてそんな「結婚相手に望む収入」ですが、本当に私たちが見るべきなのは収入だけで良いのでしょうか?
 

②貸借対照表≒財産

どんなに収入が高い人でも、手元に財産が残っていない人は浪費家じゃないかと不安ですよね。また酷い場合は財産どころか借金があるかもしれません。この場合の「財産(と借金)」を会計の世界で言い換えると「貸借対照表」にあたります。
私たちが財産と借金を並べてかき出すところをイメージしてください。これは企業でも全く同じ。財産≒「資産」と借金≒「負債」をリストアップして、その差額である「純資産」を計算するのです。
 

 

③キャッシュ・フロー計算書≒純粋なお金の出入り

では①損益計算書≒年収と②貸借対照表≒財産さえチェックできれば、結婚相手の吟味はもうOKなのでしょうか?実はそうではありません。
①損益計算書の「どれくらい稼ぐか」というのは実はお金の出入りと一致するものではないのです。少し前のこのコラムでもお話ししましたように、「売上」とはお金が入ってきたという意味ではなく「どれだけモノを売ったか、出荷したか、頑張ったか」という数値だからです。結婚相手選びに例えるなら、「どれくらい毎日熱心に働いているか、有名企業に勤めているか」といった情報と言えるでしょうか。
となると、その①損益計算書で計算する「利益」は同じ金額だけの「キャッシュ」の裏付けがあるわけではないのです。
もちろん、熱心に働いている人や有名企業に勤めてる人のほうが「キャッシュ」面でも実入りが大きい傾向にあるのは間違いないのですが、「利益」と「キャッシュ」が一致しない以上、私たちは「実際どれくらいのお金が出入りしているのか」は気になる点ですよね。
そんな「純粋なお金の出入り」を記録したものが「キャッシュ・フロー計算書」になります。具体的には「キャッシュ・イン」と「キャッシュ・アウト」の差額として「キャッシュ・フロー」を計算する流れになり、その決算書のことを「キャッシュ・フロー計算書」と言うのです。
 

会計の世界ではこの「損益計算書」「貸借対照表」そして「キャッシュ・フロー計算書」を合わせて「財務三表」と表現し、最も重要な決算書とされています。
結婚相手を吟味する時も、会社の業績を判断する時も見るべきポイントは同じだという事ですね。
TEXT:マネラボ お金と投資の知っトク研究所
野瀬大樹(のせ ひろき)
公認会計士・税理士

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