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大卒で「警察官」になろうと思っています。「高卒で」警察官になる場合と比べて、給料も高いはずですし、悪い選択ではないですよね?

ファイナンシャルフィールド / 2024年2月21日 2時20分

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警察官の世界は階級制です。そのため、階級が上がるごとに給与も上がります。階級を上げるためには昇任試験や選考に合格する必要がありますが、受験資格は高卒よりも大卒の条件のほうが有利になっています。では、その他には学歴によってどのような違いがあるのでしょうか。警察官になるための方法や、昇任試験と選考の概要などとともに解説します。

警察官になるための方法

警察官になるためには、各都道府県の採用試験に合格して警察学校に入校したうえで、一定期間研修を受ける必要があります。
 
・採用試験の概要
 
警視庁では、毎年度3回に分けて採用試験を行っています。大卒と高卒に分けられていますが、試験内容は同じです。1次試験は教養や論文などの筆記試験と第1次適性検査、2次試験には面接や身体・体力の各検査と第2次適性検査があります。
 
・警察学校の研修とは
 
採用試験に合格すると、各都道府県の警察学校に入校します。警察学校で受ける授業は、一般教養、法学、警察実務、実技などです。一般教養では、職務倫理やパソコンの操作方法などを学び、法学では刑法や刑事訴訟法などの法律を学びます。また、警察実務では書類の作成方法や鑑識技術などの実務技能、実技は柔剣道のいずれか(女性は合気道も選択可能)や、拳銃操作などを学ぶことになります。
 

階級を上げるためには?

地方公務員として働く警察官の階級は、巡査(巡査長)、巡査部長、警部補、警部、警視です。昇任方法は、巡査から警部までは、昇任試験と選考のどちらかを選択できます。それ以上の階級は、選考のみとなります。ただし、巡査から巡査部長と巡査部長から警部補への昇任試験と選考の場合は、学歴によって受験資格が異なるため注意が必要です。
 
・昇任試験と選考の概要
 
昇任試験では、一般常識、法学一般、警察実務が問われます。なお、法学は、警察法、警察官職務執行法、刑事訴訟法などから出題され、警察実務は全分野から出題されます。一方、選考で重視されるのは、勤務実績や勤務成績です。
 
・学歴によって異なる受験資格
 
採用試験に合格して警察学校に入学すると、全員が巡査になります。その後、階級を上げていくためには、昇任試験や選考を受験して合格する必要があります。なお、巡査から巡査部長になるための昇任試験や選考を受験する場合、巡査としての勤務実績が大卒で1年、高卒で4年以上必要です。また、巡査部長から警部補になるための昇任試験や選考を受験する場合には、巡査部長としての勤務実績が大卒で1年、高卒で3年以上必要になります。
 

警察官の初任給はどれくらい?

警察官の初任給は、学歴によって異なります。例えば、警視庁の警察官の初任給(令和5年度1月1日時点)は、大卒で月額25万9300円、高卒で月額22万1800円です。そのため、大卒と高卒では、3万8000円程度の差があることになります。また、警察官は昇任ごとに給与も上がります。
 
ただし、昇任試験や選考を受験するためには、高卒は大卒よりも長い勤務実績が必要です。このことから、警察学校を同じ年に卒業した警察官の場合、大卒と高卒では昇給スピードにも差がつく可能性があります。なお、身分が地方公務員の警察官の給与は、各都道府県によって異なります。
 

大卒で警察官になるかどうかは、メリットなどを考慮したうえで決断しよう

警察官には、学歴によるいくつかの相違点があることが分かりました。例えば、研修期間や昇任試験などの受験資格である勤務実績が、大卒は高卒よりも短く設定されています。そのため、同じ年に警察学校を卒業した場合、その後の昇給スピードに差がつくかもしれません。
 
また、初任給も大卒のほうが高くなっています。このようなメリットを考えれば、大卒で警察官になることが悪い選択であるとはいえないでしょう。ただし、人生の重要な選択になるため、よく考えたうえで決断することが大切です。
 

出典

e-Gov 警察法
警視庁 給与・昇任制度
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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