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タンス預金「300万円」を貯めましたが、そろそろ銀行に預けたいです。大金だと「贈与」を疑われてしまうでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月6日 2時20分

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タンス預金は、銀行に預けずに自宅に貯める現金のことです。 非常時にすぐに使える点がメリットですが、火事や水災といった自然災害で失ってしまう可能性があります。また、盗難のリスクもあるため安全面を考えるとデメリットも大きいです。そのため、一定金額まで貯めたタンス預金を銀行に預けようと考える人もいるでしょう。しかし、その場合に贈与を疑われてしまうのではと不安に感じる人もいるでしょう。   そこで本記事では、タンス預金300万円を銀行に預けた場合に贈与を疑われてしまうのかについて解説していきます。

タンス預金に税金はかかる?

タンス預金は銀行に預けずに現金を自宅で管理することなので、タンス預金そのものが悪いわけではありません。そのため、タンス預金300万円を銀行に預けても基本的には税金がかかることはないでしょう。
 
しかし、タンス預金が贈与によるものや相続によるものであれば問題となる場合があります。贈与や相続によって取得した財産は贈与税や相続税が発生する可能性があるからです。
贈与税は年間110万円の基礎控除があるので1年間で110万円を超えた部分について税金がかかります。相続税は現金に対しても対象となるので、預金口座や不動産といった他の財産と合算して相続税を確定させなければいけません。申告が遅れると延滞税を支払わなければいけなくなります。
 
どちらについても取得した財産の原資が何なのかが重要となります。贈与で受け取ったのであれば贈与税、相続で受け取ったのであれば相続税の対象となり、税金の申告をしなければいけないからです。
 

高額のタンス預金を銀行に預けるとなぜ贈与や相続を疑われるのか

タンス預金を銀行に預けると贈与や相続を疑われる可能性があります。
これは「国税総合管理(KSK)システム」によって税金の申告状況や納税の有無などを財務省が管理しているからです。税金の申告がないにもかかわらず、高額の現金が口座に入金された場合は不審な動きがあったと疑われる可能性があります。
 
そのため、贈与や相続で財産を取得した場合は速やかに申告することが重要です。申告をせずにタンス預金をしていると税務調査が入ることも考えられます。
 
給料や年金といった自分のお金で貯めたタンス預金を預ける場合も、急に高額の現金が口座に入金されることで贈与や相続と疑われる場合があります。その場合は税務調査が入る可能性もあるので注意が必要です。
 

贈与や相続を疑われた場合

タンス預金300万円を給与などから自分で貯めただけであれば税金を納める必要もなく、問題なく銀行に預けることができます。
もしも贈与や相続を疑われた場合は、通帳履歴などで月にいくら出金し自宅で貯めていたのかを証明できるようにすることも有効です。原資が贈与や相続でないと証明できれば税金を納める必要はありません。
 
すでに所得税を納付済みの給料や年金といった自分のお金でタンス預金をした場合は基本的に税金を支払わなくてもよいので、「安全面も考えて銀行などの金融機関に預ける」ことをおすすめします。
 

タンス預金は基本的に税金はかかりませんが、できれば金融機関に預けましょう

タンス預金をすること自体は問題ではないので、そのまま銀行に預けても問題ないといえるでしょう。しかし、タンス預金は安全面のデメリットがあるだけでなく、贈与による税金のトラブルや相続の際に遺族間でトラブルになることもあるのでおすすめできません。
贈与や相続で財産を取得したものをタンス預金として管理する場合は、「いつ」「誰から受け取った」財産なのかを申告するようにしてください。
 
タンス預金はメリットもありますがデメリットも多いです。手元に置いておかねばならない特別な理由がないのであれば、最初から銀行など金融機関にお金を預けるようにしましょう。
 

出典

国税庁 No.4402 贈与税がかかる場合
国税庁 No.4105 相続税がかかる財産
国税庁 【申告が間違っていた場合】
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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