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【パワフルおじいちゃん!】67歳の祖父のアルバイトは「週6」なんですが、これって普通ですか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月15日 10時0分

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定年退職後も働き続けるシニアの方は年々増加傾向にあります。内閣府の「令和5年版高齢社会白書」によると、令和4年における60歳以上の就業率は、10年前の平成24年と比較して10%程度増えています。   それぞれ必要な金額や目的に合わせて働く日数を調節しているようですが、中には「週6日で働く」というパワフルな方もいるかもしれません。   しかし、家族からすると「そんなに働いて大丈夫かな……」「週6日も働くのが一般的なのかな……」と不安に感じることもあるでしょう。   そこでこの記事では、シニア世代で週6日働きたいと考えるのは一般的なのかについてご紹介します。「元気なことはよいことだけど、体のことが心配……」と悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

シニア世代で週6日働きたいと考える方は珍しい

67歳の方で週6日働きたいと考える方は珍しいと考えられます。
 
公益財団法人産業雇用安定センターが求職活動中の60代男女1000名に行った「シニア層の就業ニーズに関するアンケート調査」では、「週に何日働きたいか」という質問に対する65歳~69歳の方の回答割合は、表1の通りです。
 
表1

週6日 週5日 週4日 週2~3日 週1日
65歳~69歳 計 2.0% 22.2% 27.2% 47.0% 1.6%
男性 65歳~69歳 2.0% 28.3% 31.0% 37.3% 1.3%
女性 65歳~69歳 2.0% 13.0% 21.5% 61.5% 2.0%

※公益財団法人産業雇用安定センター「『60 代シニア層の就業ニーズに関するアンケート調査』結果概要」を基に筆者作成
 
65歳~69歳の方で週6日働きたいと考える方は、男女ともに全体の2%にとどまる結果となっています。
 

年齢の上昇に伴う体力の低下は否めない

スポーツ庁が実施する「令和4年度体力・運動能力調査」の結果によると、17歳頃までは体力テストの合計点が向上するものの、それ以降は右肩下がりになっています。
 
65歳を超えると、自分が思っている以上に体力が落ちている可能性は否めません。無理をしてしまうと、体調を崩したりけがをしたりするリスクが高まる場合もあるため、まずは少ない日数から始めて徐々に日数を増やすほうがよいかもしれません。
 
あるいは、仕事の日数を多くする代わりに1日あたりの労働時間を短くするという方法もあります。収入を増やすことも重要ですが、健康的に長く仕事できる環境も重要です。
 

シニア世代で週6日働きたいと考える方は多くない

65歳~69歳のシニア世代で週6日働くことを希望する方は多くないことが分かりました。
 
もちろん「生活の足しにしたい」「働くことで社会に貢献したい」などの目的もあるかと思いますので、週6日働くことは悪いことではありません。
 
ただ、どうしても加齢により体力は衰えてしまうものです。定年退職後も続けて働く場合は、いきなり週6日で働かず、少ない日数で始めて少しずつ慣らしていくのがよいでしょう。
 
無理のないペースで働けているのであれば問題ありませんが、もしも週6日のアルバイトで無理をしているようでしたら、「少しずつ働く日数を増やして、体と相談しながら働いてみたら」と伝えることで、考え直してくれるかもしれません。
 

出典

内閣府 令和5年版高齢社会白書 第1章 高齢化の状況 第2節 高齢期の暮らしの動向 (6)就業状況(22ページ)
公益財団法人産業雇用安定センター 「60代シニア層の就業ニーズに関するアンケート調査」結果概要 2 週に何日働きたいか(図2)(3ページ)
スポーツ庁 「令和4年度体力・運動能力調査」の概要 5 調査結果の概要 図1-7、図1-8(7ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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