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銀行の手数料が嫌で始めたタンス預金が「200万円」になったのですが、税務署から指摘されることはあるでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月18日 23時30分

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タンス預金とは、タンスに限らず自宅のどこかに現金を保管することです。銀行に預けたところで金利は低く、引き出す際には手数料も発生するのが嫌で、手元で現金を管理している人もいるでしょう。ただし、タンス預金にはリスクがあるため注意が必要です。   この記事では、タンス預金が問題となるケースやリスクなどについて解説します。

タンス預金は出どころが問題

200万円を自宅に保管する行為自体は、なんら悪いことではありません。問題となるのは貯めたお金の出どころです。「会社から受け取った給料やボーナスからコツコツ貯めた」「自営業者できちんと確定申告し納税した後に貯めた」などのケースはもちろん問題ありません。
 
正しく納税したあとのお金をどう使おうと、個人の自由です。ちなみに、宝くじに当たってそのお金を貯めている場合も、当せん金は非課税扱いのため、確定申告などは必要ありません。
 
一方、「会社員が副業収入を確定申告せずこっそり貯めた」「フリーランスが収入を少なく申告して売り上げの一部をタンス預金した」といったケースは、税務署の調査対象になる可能性があります。会社員が副業で収入を得た場合は、年間20万円を超えたら確定申告が必要です。副業でも自営業者でも、所得を正しく申告して納税しなければなりません。
 

タンス預金の中身が贈与金の場合

給料などから貯めたのではなく、親や祖父母から贈与されたお金をタンス預金している場合、金額によっては贈与税の課税対象となるため注意が必要です。贈与には、年間で110万円の基礎控除があります。
 
受け取った金額が年間で110万円以下であれば、贈与税は発生しません。例えば、200万円のタンス預金の内訳が以下のようなケースであれば問題なく、申告も不要です。
 

・自分の給料から100万円貯め、残り100万円は贈与された
・昨年100万円、今年100万円と分けて贈与された

 
一方、一年間で200万円すべてを贈与された場合は、贈与税の対象となります。また、先に述べたように100万円ずつ分けて贈与された場合でも、それを証明するものがなければ、まとめて贈与されたとみなされる恐れがあるので注意が必要です。
 
契約は口頭でも成立しますが、贈与額を客観的に証明するものとして、贈与者と受贈者の間で贈与契約書を作成しておくとよいでしょう。
 

タンス預金のリスク

タンス預金はお金が必要になったときにすぐに使えて便利な一方で、いくつかのリスクもあるため注意が必要です。例えば、地震や火事などの災害が発生すれば、すべて消失する恐れがあります。また、空き巣に入られて盗まれる恐れもあるでしょう。
 
タンス預金の存在を知らない家族が隠し場所を処分してそっくり紛失する可能性も考えられます。タンス預金自体に法的な問題はないものの、リスクを考えればあまり高額な金額を自宅で保管するのは避けたほうが無難でしょう。
 

タンス預金自体に違法性はなし!盗難や消失のリスクに注意しよう

まとまった金額を自宅で保管するタンス預金は、給料からコツコツ貯めたといったケースであれば問題ありません。自営業者が売り上げの一部を隠したり、会社員が副業収入を申告せずに貯めていたりした場合は、発覚すれば税務署の調査対象となります。
 
親や祖父母から贈与されたお金をタンス預金した場合は、贈与額が年間で110万円以上であれば、申告と納税が必要です。盗難や災害による消失などのリスクもあるため、タンス預金はあまり高額にならないようにしたほうが無難でしょう。
 

出典

e-Gov法令検索 当せん金付証票法 第十三条
国税庁 No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人
国税庁 No.4402 贈与税がかかる場合
国税庁 財産をもらったとき
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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