会社の先輩から「20代から投資を始めたほうがいい」と言われました。みんなはどんな投資にいくらくらい掛けているのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月7日 8時0分
将来を見据えて、若いうちから投資を始める人が増えています。早くから投資を始めることで、複利効果によって利益が拡大する可能性があります。 しかし、周囲の人がどのような投資にいくら使っているのか気になるでしょう。本記事では、20代から投資を始めている人の割合や人気商品、投資額などについて解説します。20代での投資を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
20代の約3割が投資を始めている
マネックス証券の「資産運用に関する調査」によると、20代から投資を始めた人の割合は27%でした。調査結果の詳細は、図表1のとおりです。
【図表1】
資産運用を始めた年齢 | 回答割合 |
---|---|
20歳未満 | 2% |
20代 | 27% |
30代 | 30% |
40代 | 22% |
50代 | 14% |
60代 | 5% |
70歳以上 | 1% |
※マネックス証券の調査結果をもとに筆者が作成
20代は、30代に次いで資産運用を始める人が多いです。このことから、多くの人が若いうちから資産運用をスタートしていることが分かります。
20代に人気の投資商品
楽天証券の調査によると、20代で投資デビューする際に人気の高い商品は、次のとおりです。
1.投資信託
2.国内株
3.米国株
同調査によれば、各商品の平均投資額は以下のとおりです。
●投資信託(積立):2万9850円
●投資信託(スポット):12万9359円
●国内株式(現物):24万440円
●米国株式:17万3212円
投資信託は、NISAを活用した投資信託積立の人気が高いです。NISAを利用することで、運用益が非課税となり、効率的な資産形成が期待できます。
人気の投資信託は「国内不動産投信(Jリート)」
一般社団法人投資信託協会の「2023年(令和5年)調査結果(投資信託全般)」によると、投資信託の平均購入額で最も多いのは、国内不動産投信(Jリート)で、341.7万円です。平均購入額の上位5つは、図表2のとおりです。
【図表2】
投資信託 | 平均購入額 |
---|---|
国内不動産投信(Jリート) | 341.7万円 |
分散型投資信託(バランス型) | 265.6万円 |
外国株式投資信託 | 257.0万円 |
国内不動産投信(Jリート)に投資する投資信託 | 256.5万円 |
ETF | 254.2万円 |
※一般社団法人投資信託協会「2023年(令和5年)調査結果(投資信託全般)」を参考に筆者が作成
人気の投資信託を選んだからといって必ずしも利益が出るとは限りませんが、投資信託選びの参考にしてください。
投資を始める際の注意点
投資を始める際には、余裕資金を使うことや事前に勉強をすることなど、注意点を押さえておくことが重要です。これらの注意点を考慮することで、破産リスクや損失リスクを軽減できます。注意点を知らずに始めてしまうと、すぐに投資資金を失う可能性があります。
本項では、投資を始める際の注意点について詳しく見ていきましょう。
損するリスクがあるため余裕資金を使う
投資は損失が出て資産が減るリスクがあるため、余裕資金を使うことが重要です。生活資金を使い、損失が出た場合、日常生活に大きな影響が及ぶ可能性があります。そのため、生活資金を使った投資はおすすめできません。
損失のリスクを考慮し、余裕資金の範囲内で取り組むようにしましょう。
投資を開始する前に勉強する
投資を始める前に、基本的な知識を身につけることが重要です。主要な指標の意味やチャートの読み方、注文方法、金融商品の選び方、税金に関する知識などを理解していないと、円滑な取引が難しくなる場合があります。
また、損失リスクを軽減することも可能です。自分の資産を投じるわけなので、Webサイトや書籍、動画などを活用して投資について学んでから始めることをおすすめします。
口座を開設し、無理のない範囲で投資を始めてみよう!
将来を見据えて、多くの20代が投資信託や国内株式などで資産を運用しています。早くから投資を始めることで、複利効果によって利益が拡大する可能性があります。
新NISAやiDeCoを利用することで、運用益が非課税となり、効率的な資産運用が可能です。また、iDeCoは掛け金が所得控除の対象となるため、節税効果も期待できます。
投資に興味がある方は、口座を開設し、無理のない範囲で始めてみましょう。
出典
一般社団法人投資信託協会 2023年(令和5年)調査結果(投資信託全般)
マネックス証券株式会社 資産運用に関する調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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