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「コンビニ払い」という知られざる巨大なサービス市場! アプリや後払いなどさまざまなサービスも登場

ファイナンシャルフィールド / 2018年11月20日 8時20分

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クレジットカードは便利ですし、普及していますが、ネット通販で買い物をするとき、クレジットカードを使わないという人が一定数いるようです。   みなさんの回りにもいませんか?    それでもネット通販で買いたいモノがあるときどうしますか?    わが国には全国津々浦々にコンビニがあり、多くは24時間オープンしています。   つまり「コンビニ払い(収納代行サービス)」という方法があるのです。   近ごろはさらに「後払いできる」「払込票がスマホアプリになる」サービスが登場して進化しているようです。  

ネット通販の決済ではセキュリティに不安を感じる人が多い

消費者庁の調べによると(※1)、「ネットショッピングを利用しない理由やネットショッピングのデメリット(複数回答)」についてアンケート調査をしたところ、1位は『実店舗で実物を見たり触ったりして購入したい』(37.7%)に続いて、2位は『決済手段のセキュリティに不安がある』(30.8%)とのこと。
 
つまり、ネット通販ではあまりクレジットカードの番号を入力したくないということでしょうか?
 
そこで選択されるサービスのひとつが、「コンビニ払い」。
 
ネットで注文すると、メールでコンビニの払込票が表示され、それを印刷してコンビニに待っていき現金で支払うものです。
 
また、送られてきた商品の中に払込票が同梱されていて、それをコンビニに持って行き、現金で支払う場合もあるでしょう。
 
ネット通販の代金だけではなく、公共料金などをコンビニで支払った経験のある人も多いでしょう。
 
実はこの「コンビニ払い」は、とても大きな市場だということはご存じでしょうか?
 
金融庁の資料によると(※2)、コンビニ払い(収納代行サービス)の市場規模は年間約9兆円で、取扱件数は約9億件とされています(これは公共料金の支払いも含んでいます)。
 
国民1人あたり、一年に7.5回ぐらい使っていることになります。
 
この調査は2014年度のものなので、現在はもっと伸びているかもしれません。
 

スマホアプリを「払込票」にできたり「後払い決済」できるサービスも登場

ただし、先ほど述べたように、コンビニ払いをするときに、「紙の払込票を持って行くのが面倒」あるいは「なくしてしまう」いうこともあります。
 
そこで、スマホアプリでコンビニ払いができる「PAYSLE(ペイスル)」(※3)などのサービスが登場しています。
 
払込票をスマホで提示して、レジで支払うことにはかわりありません。
 
さらに、ネット通販で申し込んだときに、「後払い決済」を選択できる「NP後払い」などのサービスも普及してきました。
 
これは商品代金に送料ブラス後払い手数料を払うことにより、後で「後払い請求書」が送られてくるので、基本的にはそれをコンビニに待っていき現金で支払います。
 
こちらもアプリなどさまざまなサービスが展開されているようです。
 
「NP 後払い」を展開するネットプロテクション社の報道発表(※4)によると、「後払い決済サービス市場」は4200億円の市場規模だそうです。けっこう大きな市場ですね。
 
わが国ではなかなかキャッシュレス決済が普及しないという報道をよく見ますが、それは、巨大なコンビニ網がインフラ網として生活に定着し、さらに、そのコンビニ網を活用できる「コンビニ払い」サービスがとても充実していることもあるのではないでしょうか?
 
※1キャッシュレス決済の多様化の 動向整理(消費者庁)
※2収納代行サービスの現状と 決済高度化への取り組みについて(金融庁)
※3スマートフォンを活用したコンビニ収納サービス「PAYSLE(ペイスル)」のサービス開始について(NEC報道発表)
※4市場規模4200億円の 後払い決済サービス市場で「NP 後払い」が約50%のシェアを獲得(ネットプロテクション報道発表)
 
Text:藤木 俊明(ふじき としあき)
副業評論家
 

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