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年金暮らしで「月25万円」もらっている両親から「生活が苦しい」と連絡が。息子として支援すべき? それだけあれば十分じゃないの?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月8日 2時20分

年金暮らしで「月25万円」もらっている両親から「生活が苦しい」と連絡が。息子として支援すべき? それだけあれば十分じゃないの?

物価高が続く昨今において、年金暮らしの両親の家計が心配になっている人もいるでしょう。中には、両親が年金を夫婦で25万円程度受け取っているものの生活が苦しいという声を聞き、「25万円あれば十分なんじゃない?」と思いつつも、「自分が金銭的に支援すべき?」と悩む人もいるかもしれません。   本記事では、親の年金額と生活費の現状、支援を判断するポイントを解説します。

夫婦の標準的な年金額は月23万円

日本年金機構が発表しているモデル世帯が平均的な収入で40年間就業した場合に受け取る標準的な年金受給額は、夫婦2人あわせて約23万円です。
 
これに対し、両親の年金が月25万円であれば、標準的な水準を上回っています。
 

平均的な夫婦の支出は?

総務省によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の平均的な支出は消費支出(食費や住居費、光熱費など)と非消費支出(直接税、社会保険料)を合わせて約28万円です。
 
両親の年金が月25万円で、支出が平均的な支出である場合、毎月約3万円の赤字が発生してしまいます。
 
また、この支出金額はあくまでも平均ですので、実際にはこの金額よりも支出が高い場合も考えられます。特に、住居費については28万円の内、約1万7000円の前提です。
都心で賃貸の場合などは、一般的にはこの金額よりもかなり費用がかかります。仮に持ち家だとしても、住宅ローンの支払いが発生している場合は支出が今回の平均よりも増えてしまうでしょう。
 
高齢になると医療費や介護費がほかの人よりも増える可能性もあり、平均的な支出以上に費用がかかっている場合もあります。
 
これらの場合、夫婦の年金額が月に25万円であれば、毎月の赤字額が大きくなり、「生活が苦しい」と感じることもあるでしょう。
 

子どもとして支援すべき? 判断するためのポイント

両親の家計が厳しい場合、子どもとして支援したい気持ちも当然です。とはいえ、まずは自分自身の家計状況を把握することが大切です。
 
自分の家計は赤字ではないか、教育費や老後資金など家族の将来の資金計画は十分かなどを計算し、親の支援に回すお金があるかどうかを、冷静に判断しましょう。
 
自分の家計を確認した上で、ときには両親の家計を見直すサポートをしても良いかもしれません。両親が「苦しい」と感じる理由を家計の収入と支出を書き出し分析することで、原因と対策を考えられることもあります。固定費の見直しにより無駄な支出を改善できれば、自分が支援しなくとも両親の助けになることもあるでしょう。
 
自分の家計が問題なく、両親の家計がどうしても苦しい場合、仕送りを検討しても良いでしょう。ただし、その場合でも自分たちに無理のない範囲で支援する金額を設定することが大切です。
 

まとめ

年金生活の両親が毎月25万円もらっていても、生活が苦しい可能性は十分考えられます。両親を大事に思い、支援したいという気持ちは大切ですが、まずは自分の家計状況の把握も必要です。
 
また、親との話し合いも重要です。生活が苦しい理由をうまく聞き出し、必要に応じて無理のない支援を検討しましょう。
 

出典

日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について
総務省 家計調査報告〔 家計収支編〕 2023年(令和5年)平均結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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