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スペイン2部の日本人戦士、“背番号10”で戦う2年目で実感「外国人のレベルはJ1の方が高い」

FOOTBALL ZONE / 2024年4月12日 16時10分

■ウエスカMF橋本、キャリアで初めて背負うことになった「10番」の秘話

 スペイン2部ウエスカで2シーズン目を迎えたMF橋本拳人は、背番号10を着け、ここまで公式戦27試合に出場して1得点を記録している。4月11日にオンラインで日本のメディアの取材に応じ、キャリアで初めて背負うことになった「10番」の秘話やスペイン2部リーグの状況などを語った。

 昨シーズン、ウエスカで背番号「5」を着けていた橋本だが、今シーズンは「10」を背負っている。いわゆるエースナンバーを背負うきっかけは、意外なものだった。

「昨シーズンは1年契約だったのですが、契約が終わって次のチームをどうするか考えていた時に、ウエスカから『もう1年プレーしてほしい』と言ってもらったんです。でも、自分自身考えている期間がありまして、そうしているうちに家でプレシーズンの試合を見ていたら、違う選手が僕の付けていた5番を付けていたので『あら?』っていう感じでしたね」

 その後、ウエスカとの契約延長を決めた際には、「9番か、10番か、ちょっと大きい番号かみたいな感じだった」と、与えられた選択肢に「5」がなかったことを明かし、「そしたらもう『10番いっちゃおうか』みたいな感じで、ちょっと調子に乗っちゃいました」と、笑った。

 そして、「今でも『10番のプレーじゃないだろう』みたいな感じで、めちゃめちゃチームメイトにいじられますけど、良い思い出として10番を付けられたので」と、プロになって初めて10番を背負うことになった経緯を説明した。

 10番を背負ってプレーする橋本の姿を見たいところだが、日本ではなかなかスペイン2部リーグの試合を見る機会はない。これまでロシア1部FCロストフでもプレーした橋本は、「スペインでは1部と2部がプロフェッショナルで、すごく人気というか、みんなが目指している場所で、すごくみんなに見られているなと感じます。どの試合に行っても、熱狂的なサポーターがいて、すごくエキサイティングなリーグです」と、自身が在籍するリーグについて語った。

 また、リーグのレベルについては「J1と総合的なレベルは似ているかな」と言い、「ただ、J1には外国人選手がたくさんいて、特にFWには強烈なブラジル人選手が各チームにたくさんいるので、外国人のレベルはJ1の方が高いのかなと思います。戦術的な面でいえば、オーガナイズされたチームもすごくありますし、来る前に思っていたよりもレベルが高いなと思っています」と、説明している。

 Jリーグでプレーする外国人選手に話を聞くと、「日本のサッカーは早い」という印象が必ずと言って口を突く。スペインのプレースピードについて、橋本は「対戦する相手チームによりますが、プレスをかけてくるチームは、すごい勢いでかけてきます。スペイン人は、『1部の方がもう少しゆったりボールを持てて、2部のほうが攻防が激しい』と言っています。僕は1部でプレーしたことがないので、どんなレベルかは分からないですが、見ている限り、確かに2部の方が球際だったり、激しさだったり、カウンターアタックの応酬となる試合が多いのかなという風には思います」と、1部と2部で違う印象を持っているという。

■ウエスカは現在14位「監督が交代して去年と大きくサッカーも変わった」

 現在、ウエスカは14位で1部昇格は難しい状況にある。「シーズンの初めはビザの問題があって、開幕して5試合くらいはスペインに到着できていない状況で、コンディション的に不安がありながら入ったシーズンでした。チーム自体もあまり最初は上手くいかなかった」と、橋本は自身の2シーズン目を振り返る。昨年10月にはホセ・アンヘル・シガンダ監督が解任。現在はアントニオ・イダルゴ監督が指揮を執っており、守備の堅いチームへと変貌した。

「監督が交代してからは、去年と大きくサッカーも変わって、少しずつチームのパフォーマンスも上がってきていて、今は降格圏から抜け出している状況です。試合も11試合負けなしで、自分の個人的なパフォーマンスとしても、もちろん良い試合もあればあまり良くない試合もありましたけど、成長できている実感もあるので、充実したシーズンなっているかなと思っています」

 また、スペイン2部は、各チームの実力が伯仲しており、競争力が高いと橋本は言う。「2部の面白いところは、どのチームでもプレーオフ圏内に行けそうな雰囲気があるんです。去年、残留争いをしていたチームが、今季はプレーオフ圏内にいたりとか、本当に数試合で、順位が大きく変わるんです。すごく混戦のリーグなので、どのチームでプレーしていても、プレーオフだったり一部を狙えるんじゃないかなと思っています」。ただし、橋本が来シーズンもウエスカでプレーを続けるかについては、「契約的な問題もあるので、まだ分からないですけど、1部は目指してやりたいなと思っています」と言及するに留めた。

 今シーズン、ウエスカは国王杯でスペイン1部ラージョと対戦した。その時の感触について、橋本は「ラージョは普段あまりリーグに出ていない選手が出ていたので、互角の試合をできたなと思っていましたが、途中から主力選手が出てきて最終的には0-2で負けました。なので、やっぱり差はあるのかなと思いましたし、勝負強さに関しては、差を感じましたね」と、1部との差についても語っている。

 子供の頃にレアル・マドリードやバルセロナの試合を見ることが多く、元カメルーン代表FWサミュエル・エトーやフランス代表MFジネディーヌ・ジダンに憧れていたという橋本。この先のキャリアで彼らが立っていた1部リーグでのプレーを実現するためにも、「今シーズンの残りの戦いにも全力を尽くす」と意気込みも語っていた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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