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東京15区は〝大波乱〟衆院3補選最終情勢 自民は岸田首相「派閥解消」裏目に 島根1区、細田前衆院議長の「弔い合戦」も大逆風

zakzak by夕刊フジ / 2024年4月26日 14時12分

金澤氏(夕刊フジ)

岸田文雄政権への〝審判〟となる衆院3補選は、28日の投開票日が迫り、各陣営は懸命な訴えを続けている。派閥の裏金事件など、「政治とカネ」の問題で国民の政治不信が集中した自民党は、候補擁立を断念した東京15区と長崎3区で〝不戦敗〟となり、唯一、公認候補を立てた島根1区でも厳しい戦いだ。野党第一党の立憲民主党は〝総取り〟を狙うが、大乱戦となっている東京15区で共産党と連携したことで、最大の支援団体である連合が距離を置いた。LGBT法成立などで自民党から離反した「岩盤保守層」の行方も注目される。異常な妨害行為も発生した。日本の命運を左右する3補選の最終情勢を探った。

「選挙の勝敗は地元の事情をはじめ、多くの要素が含まれる」「(国民の)私への判断も含まれる」

岸田首相は24日、参院予算委員会の集中審議で、3補選について、こう語った。だが、情勢は厳しく「3戦全敗」の観測が強まっている。

自民党関係者は「街角の有権者が見せる自民党への『冷たさ』『無視』が異常事態を物語っている。一連の不祥事への怒りに加えて、岸田首相の不人気も大きい」と焦る。

今回の3補選で、最も話題となっているのは、自民党候補が不在の東京15区だ。9人が立候補する大乱戦となっている。

報道機関や各党の情勢調査などによると、立憲民主党新人の酒井菜摘氏(37)が先行し、日本維新の会新人の金澤結衣氏(33)や、日本保守党新人の飯山陽(あかり)氏(48)らが猛追する展開といえる。

立憲民主党の酒井氏は江東区議を2期務め、昨年12月の江東区長選でも3万4000票を取り、地元の知名度もある。立憲民主党に加え、共産党、社民党などの支援を受ける。

ただ、東京青年会議所などが共催した討論会を1人だけ欠席して批判を浴びた。連合の芳野友子会長は18日の記者会見で、酒井氏と共産党との連携について「容認できない」と言明した。連合東京も自主投票。「伸び悩みの主要因」(野党幹部)との指摘がある。

日本維新の会の金澤氏は2度目の衆院選で、江東区での活動歴は5年目に入った。昨年末時点で街頭演説が1万5000回を超えた。地道に積み上げてきた認知度を武器に支持を広げている。

【東京15区立候補者】 (届け出順)

福永活也43 諸派新

乙武洋匡48 無新

吉川里奈36 参政新

秋元 司52 無元

金澤結衣33 維新新

根本良輔29 諸派新

酒井菜摘37 立民新

飯山 陽48 諸派新

須藤元気46 無新

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