アジア映画の覚醒~コロナ禍からの反転攻勢~ 国を挙げて世界戦略!「タイ映画」にブームの予感 大ヒットコメディー「葬儀屋」 メジャー製作最新作「親友かよ」
zakzak by夕刊フジ / 2024年4月25日 11時0分
「ホンコン、韓国と続いたアジア映画の世界的ブーム。次はタイから来そうです」。3月に開催された「大阪アジアン映画祭」のプログラミング・ディレクター、暉峻創三さんはこう分析する。
同映画祭ではタイ映画特集が組まれ、インディーズ(芸術系)から大作まで計8本が上映され、層の厚さを見せつけた。
昨年、タイで公開されるや過去10年の記録をごぼう抜きする大ヒットとなったコメディー映画「葬儀屋」は特に大阪の会場を沸かせた。
「現代では見られなくなった地方の古い葬式の伝統、しきたりをこの映画で伝えることができれば」とティティ・シーヌアン監督。上映後の興奮冷めやらぬ満足げな観客の笑顔に自信を見せた。
監督やヒロインらキャスト計4人が来日。作品に懸ける意気込みを日本の映画ファンに伝えた。
「日本人にイサン地方の文化を知ってもらえてうれしい」とキャスト陣は強調。実は「セリフはタイの地方都市、イサンの方言。小規模上映からバンコクへと全国に人気が広がった稀有な作品です」とティティ監督は説明する。
近年のタイ映画の隆盛には綿密な仕掛けがあった。「国を挙げてタイ映画を世界へ浸透させるプロジェクトを進めています」と、政府が新設した「国家ソフトパワー戦略委員会」メンバーは説明し、「今回の大阪アジアン映画祭への出品は世界戦略の一環です」と続けた。
「葬儀屋」が地方から爆発的なヒットを生んだ一方、米アカデミー賞国際長編映画賞のタイ代表に選ばれた「親友かよ」はメジャー製作の最新作。
亡くなった級友を追悼する短編映画を同級生が作る青春もので劇中劇を展開させる構成は秀逸だ。ヒット作「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」(2017年)を監督し、世界進出を果たしたナタウット・プーンピリアが今作ではプロデューサーを務めている。
新進のアッター・ヘムワディー監督は今作で長編デビュー。ナタウットに続く新たなタイのヒットメーカー誕生を予感させる。 (波多野康雅)
この記事に関連するニュース
-
ショートショートフィルムフェスティバルが各部門ノミネート作品および特別上映作品を発表 千葉雄大、仲里依紗らの作品も
ORICON NEWS / 2024年4月25日 14時0分
-
クー・チェンドン主演『あの頃、君を追いかけた』『狼が羊に恋をするとき』特別上映決定
cinemacafe.net / 2024年4月24日 16時0分
-
アジア映画の覚醒~コロナ禍からの反転攻勢~ 女性が製作現場を牽引 監督が「ほぼ私の実話です」…香港映画『作詞家志望』 日本も負けてはいない『においが眠るまで』
zakzak by夕刊フジ / 2024年4月23日 15時30分
-
今年の大阪アジアン映画祭を振り返る エドワード・ヤン“映画界入り初仕事作品”の貴重な裏話も【アジア映画コラム】
映画.com / 2024年4月21日 15時0分
-
「アシスタント」コンビが再タッグを組む“新感覚フェミニストスリラー” ワーホリで待ち受けるパワハラ&セクハラ&女性差別の連続…
映画.com / 2024年4月12日 17時0分
ランキング
-
1人気バンドマン 「ラヴィット」生放送でライブチケット1600枚売れ残っていると告白 スタジオどよめく
スポニチアネックス / 2024年5月3日 13時23分
-
2内村光良 震える指でピアノ生演奏 大泉洋に司会ジャックされ「そんな司会やりたい?」
スポニチアネックス / 2024年5月4日 19時58分
-
3乃木坂46・山下美月、体調不良のため生配信中止 卒コンまであと1週間…ファン心配「ゆっくり休んで」
スポニチアネックス / 2024年5月4日 20時45分
-
4鈴木亮平、2011年のブログがネットで話題「マジですごい」「言霊ってあるんだ」「本当に夢叶えてる」
スポニチアネックス / 2024年5月4日 15時58分
-
5米倉涼子 完治困難な持病発症も「大分元気になった」身体づくりのために苦手なことにも挑戦
スポニチアネックス / 2024年5月4日 17時56分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください