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また始まる? 中国の宗教弾圧(日々是好日日記)

ガジェット通信 / 2018年9月17日 13時0分

今回はさんのブログ『日々是好日日記』からご寄稿いただきました。

また始まる? 中国の宗教弾圧(日々是好日日記)

 「中国で未成年者に宗教活動を禁じる措置が広がっている。河南省のキリスト教カトリックの教会関係者が今年に入って当局の指示があったと証言した。仏教が盛んなチベット自治区などでも同様の指示が出た。河南省では今月から教会にある十字架を撤去させる動きも活発化している。習近平指導部には、共産党統治の安定のために信仰の拡大を抑える狙いがあるとみられる」(2018/08/29 毎日新聞)。

 二流の権力者が必ず陥る宗教弾圧という名の「思想弾圧」が現代中国においてもついに始まるのだろうか? 鄧小平主席が領導した改革開放をキャッチフレーズにしてここまで驚異的な発展を続けてきた中国近代化政策、その中に明示的に<信教の自由>が入っていたわけではないが、この開放政策と共に儒教や仏教の活動が黙認され、「解放」されてきたのは事実である。それが「法輪功」の急激な拡大でとん挫はしたもののその後宗教一般を狙い撃ちするようなことは一段落していたようだが、ここにきてついに毛沢東以来の宗教弾圧が復活したらしい。

 およそ権力者は、彼を取り巻く人民の尊敬を一身に受けたいと期待する。そこに対抗者としてイエス様や仏さま、孔子さまや孟子さまに立ちはだかられてはとても勝ち目が無い。どうしても彼らを排撃したくなる。権力者の神格化の始まりで、権力者一般に普遍的な一種の「宿命」のようなものである。この「暴挙」は「毛沢東を超える」を心に秘める習近平氏の内心の発露であろうか?

 しかし、すでにICTネットワークを通じて情報化した世界は文字通りに一衣帯水。信教の不自由さを市民が容認するとは思えない。まして宗教弾圧は単に宗教そのものに限定されず、そのまま思想信条の弾圧と直接につながっているのである以上、反抗は必至であろう。

今や、中国はパソコンやスマートフォンなど情報通信機器のハードウェアについては世界一の生産国であって、そこで生産される機器が国内外に広く販売されている。習氏が「私だけを見よ!私の声だけを聞け!!」と命じてみたところで、情報端末から入ってくる情報は彼よりもっと美しい顔を映し出すし、もっと、美しい声を聞かせることだろう。そして、何より彼が言うことが必ずしも正しくないと判断するに十分な情報と知識を人々はもう獲得しているはずである。

ところで、習氏は中国のこと、他国のことだが、・・・自民党総裁選への出馬会見を、いかにも仰々しく開聞岳の見える海岸まで、記者たちを引っ張って行ってTVカメラを回させる我らが指導者安倍晋三氏、ひょっとしてこの男も、歴史上最長の権力維持に成功したあかつきには、ご多分にもれず鳴りやまない拍手と称賛を欲しがるようになるやもしれない。

是は是、非は非として、心して監視していかなくてはいけない日が来るかもしれない?こういう権力願望にはほとほと困ったものである。

執筆: この記事はさんのブログ『日々是好日日記』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2018年9月16日時点のものです。

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