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アドビがプロのイラストレーターに向けたiPad用ドロー&ペイントアプリ「Adobe Fresco」をお披露目 Photoshopのブラシにベクターのブラシも組み合わせ可能に

ガジェット通信 / 2019年8月16日 20時0分

アドビ システムズは、プレス向けにドロー&ペイントアプリ「Adobe Fresco」(以下Fresco)の説明会を開催。デモを交えて機能の概要を明らかにしました。

Frescoは、iPadとApple Pencilの組み合わせを想定して開発された、プロの要求を満たすドロー&ペイントアプリ。プロ向けながら、誰でも使えるシンプルな操作感を実現しています。

特徴のひとつは、ビットマップで表現されるラスター形式のピクセルブラシに加えて、回転や拡大・縮小が自在なベクター形式のブラシを1アプリで併用できること。一般に、ラスター形式の描画はペイントソフト、ベクター形式の描画はドローソフトと別々のソフトが使われますが、統合した環境で両方のデータを扱うことができます。

ピクセルブラシではパターンや効果線を手軽に描画でき、別レイヤーにベクターブラシで描いたグラフィックは任意に拡大・縮小や回転が可能。

“ライブブラシ”を使用すると、濃淡のグラデーションや色の混ざった表現が可能な水彩ブラシや、塗った後に色を混ぜたりブラシの筆跡で凹凸の表現ができる油彩ブラシが利用可能。

デスクトップ版の「Photoshop」と相互に作業の引き継ぎが可能なほか、レイヤー化されたラスターファイルとベクターファイルを「Illustrator」と共有可能。ブラシやカラー、ドキュメントなど各種設定はアドビのクラウドサービス「Creative Cloud」に自動でバックアップと同期ができます。

Photoshopのブラシ資産や、アドビ製品のブラシに関するエコシステムを活用できる点も大きな特徴。Creative Cloudのメンバーは、カイル・ウェブスター氏が制作した1000種類以上のブラシが使えるほか、「Adobe Capture」で撮影した写真をブラシに変換してFresco上で利用できます。

説明会には、アドビがクリエーターのキャリア形成を支援するプログラム「Adobe Creative Residency」で世界中から選出された9人のうちの1人である、アドビ クリエイティブレジデント2019の福田愛子氏が登壇。

自身のひまわりの絵を制作する過程を解説しました。写真をベースに下絵を描き、続いてレイヤーのコピー、反転、回転を駆使して花びらを描いた後、水彩と油彩を両方用いて色を付けていく過程が披露されます。

作品を仕上げていく様を映像化したタイムラプス動画が公開されています。

Adobe Fresco:福田愛子さん作品 タイムラプス映像(YouTube)

https://youtu.be/ltivCXvrhUg

β版のアプリを使って、筆者も絵を描いてみました。iPad Proで写真を撮影して輪郭をトレースしたら、水彩ブラシで色付け。Apple Pencilの筆圧に対応しているので、ニュアンスのある濃淡を表現できます。

署名をベクターブラシで描けば、任意に縮小して画面上に配置できます。一連の操作はシンプルで、下手なりにも絵を描く楽しさを感じられました。

Frescoの必要システム構成は、iOS 12.4以降、対応機種はiPad Pro(全モデル)、iPad Air(第3世代)、iPad(第5および第6世代)、iPad mini(第5世代)。説明会では、リリース時期や価格に関しての情報は開示されませんでした。他プラットフォームへの展開については、Microsoft Surface版やワコムのタブレット対応版が検討されているそうです。

―― 面白い未来、探求メディア 『ガジェット通信(GetNews)』

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