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“仕事の流儀”の実践度、経営陣の自己評価は?デジタルバンクのオーナー座談会(3/3) みんなの銀行

ガジェット通信 / 2023年4月26日 16時0分

iMZ3兄弟が掲げる7つの仕事の流儀「INSIGHT」をテーマに、オーナー(iMZ経営陣)5人衆が集いトークを展開する連載最終回。

※iMZは、ふくおかフィナンシャルグループ傘下のiBankマーケティング、みんなの銀行、ゼロバンク・デザインファクトリーの3社の頭文字をとった略称です。

■ オーナー座談会に登場する人物

横田 浩二 みんなの銀行 取締役会長

永吉 健一 みんなの銀行 取締役頭取/ゼロバンク・デザインファクトリー 取締役社長

宮本 昌明 みんなの銀行 執行役員CIO/ゼロバンク・デザインファクトリー 取締役CIO ​

明石 俊彦 iBankマーケティング 代表取締役社長

内田 一博 iBankマーケティング 代表取締役副社長

オーナー自身のINSIGHT実践度は?​​

―― 前回までは、iMZ社内におけるINSIGHTの浸透度やそのゴール設定、オーナー自身のお気に入りINSIGHTなどをテーマにディスカッションしました。オーナー自ら自身を振り返っていただくと、ご自分のINSIGHT実践度はどのくらいでしょうか?

明石 「Into the Customer(顧客が「次に」欲しいと思うモノを誰よりも先に創ろう)」は、サービス業を営む会社である以上、一番こだわらないといけない項目ですが、目指すところにまではまだ到達できていないと思っています。「Stand United with Compassion(常に「思い遣り」の精神を持とう)」や「Give Many “Likes”(「いいね!」をたくさん口に出そう)」は、私自身、意識して行動しているので、相応にはできているのかなと。「Inclusion&Diversity(みんなちがって、みんないい)」は、ライフスタイルの変化が加速して価値観の多様化もどんどん進んでいますから、もう一歩踏み込んでいくことが必要だと思いますが、全体的にはまだまだこれからと評価しています。​​

横田 自己評価するとこんな感じかと思います。「Nothing is Impossible(「できない」ではなく、どうしたら「できる」かを考えよう)」は、もうちょっと上の方に抜けたいところですね。全体的に控えめにしました。顧客起点やチームワークについては、常に意識して実践しているので、「Into the Customer(顧客が「次に」欲しいと思うモノを誰よりも先に創ろう)」「Stand United with Compassion(常に「思い遣り」の精神を持とう)」は高い評価ですね。​

永吉 私も比較的謙虚に。全項目に100点を付けたいところですが、自分自身、限界突破しているとは言い切れない。まだまだ実践しないといけないという気持ちを込めて80点にしています。唯一「High Heat!(「熱量」の高さで結果に差をつけよう)」は120点にしていますが、一番好きなINSIGHTですし、突出してこだわっていると公言もしているので。ここからはHigh Heat!のノリで攻めていき、全項目を120点に押し上げていきたいなと思います。​

内田 私も「そこ自信ありますよ、結構熱いですよ」という「High Heat!(「熱量」の高さで結果に差をつけよう)」だけ80点で、その他の項目は60点にしています。時々、お坊さんの塩沼亮潤さんの著書『人生生涯小僧のこころ』(致知出版社刊)を読み返すのですが、“大事なのは、行から得たものを生活の中でよく実践することである”といったことが書かれています。私たちの仕事の流儀であるINSIGHTは、将来どんな場所に立とうとも、きっと自身の役に立ってくれるはずです。だからこそずっと極めていくものでもある。1つ実践できたら、次の課題が出てくるという意味で、今は60点位にしておくのがいいのかなと思っての評価です。​

宮本 「Into the Customer(顧客が「次に」欲しいと思うモノを誰よりも先に創ろう)」だけ90点、その他の項目はすべて100点です。精一杯やっている、という私の気持ちの表れでしかないのですが。一個だけ90点である理由は、例えば「顧客起点や未来的に考えると、そうだよね」という考えを持ちながらも、システムの責任者としては絶対に守らなくてはいけないところもありますから、バランスは容易ではない。そういった意味でInto the Customerは100点ではなく90点としています。​

今後、INSIGHT浸透に向けて、社員に期待することは?​​

―― オーナー座談会の最後の質問です。今後、iMZ内におけるINSIGHT浸透に向けて、オーナー陣が社員に期待することは何でしょう?​

内田 INSIGHT部会の皆さんが様々な企画でリードしてくれるおかげで、iMZ内への浸透も進んできています。ただINSIGHTは行動原理なので、最終的には、部会の活動が不要になるくらいの状態となるのが理想ですよね。​先ほどオーナー陣のディスカッションの中では、お互いの発言に対し、賞賛を送り合うシーンがよく見られました。「100点、いいじゃない!」とか(笑)。ちょっとしたことに見えますが、思い遣りにはものすごい力があります。あまり仰々しく捉える必要はなく、社員の皆さんにも「少しだけ昨日の自分より良い自分になろう」という意識を大切にしてINSIGHTを実践していって欲しいですね。​

明石 日々の仕事においては、目の前のことに真摯に取組み着実にこなしていくことも、より高みを目指して新しいことに挑戦する姿勢も、両方重要ですよね。そして、その両方の基礎になってくるのは、INSIGHTのような行動原理。なのでiMZの皆さんにもそのことを意識して取組んで欲しいなと思います。​​

宮本 一人では精一杯やるだけではうまくいかないこともありますが、思い遣りを交換し合う仲間と一緒であれば、ディスカッションも前向きに進んでいって、大きな成果につながることがあります。ぜひiMZの皆さん自らが現場をリードしていく気持ちで、INSIGHTを実践していって欲しいですね。

横田 iMZでは 「心理的安全性」を重視しています。例えば「こんなこと言ったらバカにされないかな?」といったことを思わせないような状態、思っていることを気兼ねなく話し合える状態を作りましょう、ということで、iMZの一番ベースにあるもの。この心理的安全性の上にあるのが、INSIGHTでもあります。とかく自分以外の他者においてはマイナスな点が気になったりしますよね。あいつちょっと冷めているとか。 そうではなく他者の美点を見て、凝視してあげて、良い部分をもっともっと引き出してあげて、皆で信頼を高めていく。仲間を「美点凝視」してあげよう。そういう行動をiMZの皆さんに期待しています。​

永吉 ぜひiMZの皆さんにも「自分の一番強いINSIGHTは?」を自問自答して​欲しいですね。 「全項目100点だ!」という強者もいれば、「これはできていないけど、ここは自分の強み」と自己評価する人もいるでしょうし、あらためて自分を相対的に見ることができるはずです。そして「これは誰にも負けない!」と取組んでいれば、それは周囲の仲間の目にもちゃんと留まっています。

この4月からスタートした新しい人事制度では、INSIGHTを360度評価する仕組みを取入れていきますが、自己評価に加え、周囲からの評価も反映していくので、自ずと日常的に意識して、人や仕事に向き合わざるを得なくなると思います。​私は、十以上の部門の各リーダーを評価する立場なのですが、物理的に距離の近いリーダーのことはよく見える一方で、フロアが異なったり、福岡オフィスと東京オフィスのようにロケーションが異なったりすると、ふと評価の手が止まることもあります。評価対象者の日常的な行動や考えが見えにくくなる場合もあるので、この辺りはコミュニケーションも含めてしっかり埋めていかないと、と感じています。

新導入する360度評価では、「彼の強みはこの辺にあるよ」とか「ここはもうちょっと頑張って欲しい」などが相対的に見えてきます。先ほど横田さんがお話されたように、日本の人事制度や評価の仕組みはどうしても「足りない部分や悪いところを、どうやったら求める水準まで引き上げることができるか?」に重きを置いた能力開発を前提にしています。もちろんそういう観点も重要ですが、iMZでは、INSIGHTにもフォーカスをあてた新しい評価制度をスタートさせようとしているので、マイナス面よりは、その人の強みをどんどん伸ばして​いくアプローチに、軸足を置きたいと考えています。

INSIGHTが1項目だけものすごく突出していて、その他の項目はゼロです、みたいなのは困りますが……(笑)。強みを伸ばすことを起点にして、周囲とTake the Leadしながら自分の殻を破っていって欲しい。そんな空気がiMZ内でたくさん出てくれば、もっと強い組織で、もっと誇れる会社になっていけるのだと信じています。​

横田 INSIGHTは、平時は意識せず実践できているかもしれないけど、困った時、テンパった時こそ、拠り所として考えるもの。経営で迷った時は株主。それと同様に、仕事で迷った時はINSIGHT、じゃないかな。

永吉 そうですね。挑戦を続ける中ではこれからも様々な困難に直面すると思いますが、INSIGHTを拠り所として考え、行動することができればうまくいくはずです。

横田 テンパったらINSIGHT!(笑)​

全員 !!(笑)

永吉 平時でもいいですよ(笑)。平時は自分たちの殻を破る、限界突破するという意味で!​

(執筆者: みんなの銀行)

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