9か月ぶりのピッチで復活&決勝&J1初弾!柏DF藤田「出来過ぎ」

ゲキサカ / 2014年8月3日 0時56分

[8.2 J1第18節 柏4-1川崎F 柏]

 先制点を含む殊勲の2ゴールを挙げたMF高山薫とともに、お立ち台に上がったのが、決勝点となるチーム2点目を挙げたDF藤田優人。じつに9か月ぶりの復帰戦で、決勝点を奪ってみせた。

 柏レイソルが2度目のナビスコ杯を制した13年11月2日、浦和との決勝戦で唯一のゴールとなったFW工藤壮人のヘディング弾をアシストしたのが藤田だった。しかし、その試合での負傷によって長期離脱を余儀なくされた。「整列のときから大声援をいただいていたので、平常心で臨むのは難しかったです。涙をこらえながら……。プレー中もリハビリのことを思い出していました」

 久しぶりの実戦となると、試合感がないが故にいつも通りのプレーをすることは難しい。試合感については藤田の頭にも不安としてあったと言うが、自身の最大の武器でカバーした。「試合感とか体力は気持ちでカバーできると思っているので。自分の最大の武器である気持ちでどうにでもなると思っていた」。

 最初のボールタッチのシーンで相手とイーブンのボールにスライディングをし、イエローカードを提示されてしまう。気持ちが入りすぎたのかと思われたこのプレーも、藤田はいたって冷静だった。「最初のプレーでチームに喝を入れてやろうと思っていた。イエローは誤算でしたけど。立ち上がりはゆっくり入っていたので、自分が犠牲になってでも、ああいうところを見せられればと」。藤田の檄が功を奏したのか、柏は90分を通して球際での激しさは川崎Fを上回った。

 そして1-1で折り返した後半、川崎Fのテンポが上がってきたところで「狙い通り」だと振り返った藤田のゴールがネットを揺らす。17分、左ウイングバックのDF橋本和のクロスが、右ウイングバックの藤田へと通ると、迷うことなく右足を振り抜く。ダイレクトで放たれたシュートは、復活弾、決勝弾だけでなく、J1初ゴールというおまけまでついた。「ゴールは狙っていましたし、できれば怪我をした右足でゴールを決めたいと思っていた。出来過ぎかなとは思いますけど(笑)」

 長いリハビリ生活を支えてくれたサポーターへの感謝を口にした。「リハビリ期間もずっと僕の旗をあげてくれたり。1週間のうち来ない日はないくらい練習場に顔を出してくれた方がいたので、非常に勇気づけられました。ああいう方がいてこそのプロ選手だと思います」。続けて家族への想いも明かした。「今日は嫁さんと子どもと、嫁さんの両親が見に来てくれていたので、すごく力になりました。怪我をしているときに家族の支えがなければ乗り切れなかったと思うので、感謝しています」。

 柏の右サイドに頼もしい男が帰ってきた。

(取材・文 奥山典幸)
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