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チームにとって6戦ぶりゴール、徳島MF衛藤「単調でもウチには大事」

ゲキサカ / 2014年10月5日 19時34分

[10.5 J1第27節 浦和2-1徳島 埼スタ]

 シュート数はわずかに1本。しかし、その1本をゴールへと結び付けた。徳島ヴォルティスに6試合ぶりの得点をもたらしたのが、第22節以来の先発出場を果たしたMF衛藤裕だった。

 負傷により5試合ぶりの先発出場を飾った衛藤だが、ピッチを離れているときに感じたことがあったという。「ケガでスタジアムの上から試合を見る機会が数試合あったのですが、負けが続いている状況だったので、どうしても大事にというか、ミスを恐れてしまっているようなプレーが目立ったように個人的には感じていました」。だからこそ、「消極的なプレーをしていても個人的にもチーム的にも意味がないと思う」と積極的なプレーでチームに勢いをもたらそうとした。

 序盤から押し込まれる展開となるが、守備陣が体を張って浦和の攻撃をはね返し続けると、前半33分に先制点が生まれる。後方から送られたボールをFW高崎寛之が競ると、こぼれ球に反応したFW佐々木一輝から衛藤へとスルーパスが送られる。相手DFと競り合いながらも右足で流し込んで、貴重な先制点を奪った。

「ロングボールをすらし、そこから抜け出したという単調なものですが、ああいった形がウチにとっては大事。もちろん崩して取れればいいですが、どうしてもボールを持たれる展開が長いゲームがほとんどになります。そういう中でも前の3人が絡んで点を取れたのは良かったと思う」

 しかし、この日チームが放ったシュートはその1本のみ。セットプレーから浦和に2得点を献上し、1-2と逆転負けを喫した。久し振りの得点もチームの結果に結び付かなかったことで、衛藤は「先制後に得点シーンのようなプレーをなかなかできなかったので、そこは反省しないといけませんし、前半だけのゲームではないので。90分間を通して、全体でどうしのいでいけるかというのは課題として、プラスの課題として持って行けると思う」と唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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