[国体少年男子]後半4発!京都府が広島県を攻め倒す
ゲキサカ / 2014年10月19日 8時55分
だが、ここで緩みの出た京都を広島が強襲する。16分、FW三澤徹晃(瀬戸内高1年)の右クロスを藤原がスルー。これを左サイドで受けたMF藤井敦仁(広島皆実高1年)が右足シュートを叩き込んだ。直後にも藤井が決定的なシュートを放つなど畳みかける広島は18分、GKにプレスをかけた河本がキックをチャージ。ゴールエリアに舞ったボールを河本が頭で押し込んで2-2の同点に追いついた。
この後、再び京都がシュートシーンを連発。京都の手島和希監督は「(前後半ともに)チャンスはつくれているけれど、一発で抜けられる場面が何回かあったので(次の1点を取るところよりも)守備のところの方がちょっと気になっていた」と語っていたが、それでも田中が「正直2-2にされた時にヤバイんじゃないかなと思った。でも2-2になってから後ろも集中していた」と振り返ったように守備陣はカウンターを食らっても、後半からCBに入った麻田やCB、左SBを務めた小川礼太(2年=京都橘高)らがゴールを許さない。
そして最後は京都が広島を攻め倒した。試合終了1分前の後半34分、京都は岩崎の仕掛けのこぼれを拾った三田尻が強引に左足シュートを放つと、これがゴールを破って勝ち越し。京都はさらに36分にもMF植田聡太(東山高1年)からのパスを受けた岩崎がドリブルシュートを叩き込んでダメ押した。島村が「得点いっぱい取って内容でも魅せて結果も出したい」という京都の個で仕留められる選手たちが最後に差を作り出した。手島監督は「どっちが勝ってもおかしくない試合。最後はどっちが取るかだった」と振り返り、「選手たちは上を目指してやっている。()決勝まで4試合やりたいし、4試合勝ちたいねという話をしている」。追いつかれてから我慢した守備陣、そして広島守備陣を切り崩した破壊力十分の攻撃陣。全員で戦い抜いた京都が大一番を制した。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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