[関西U-16~Groeien~2015]前日出た課題をすぐに改善、大阪桐蔭が東山との接戦制す
ゲキサカ / 2015年8月29日 22時35分
[8.28 関西U-16~Groeien~2015第9節 東山高 1-3 大阪桐蔭高 伊勢ヴィレッジA]
28日、関西地域の強豪10校の1年生たちが長期にわたるリーグ戦を通して成長を目指す「関西U-16~Groeien(育てる)~2015」最終節が行われ、東山高(京都)対大阪桐蔭高(大阪)戦は3-1で大阪桐蔭が勝った。
大阪桐蔭は金正智也コーチが「選手たちが良く改善してくれました」と語ったように、前日1-3で敗れた神戸弘陵高戦で出た課題を改善。前日は試合後に選手たちが意見を出し合いながら改善点を議論していたが、それを早速翌日の試合に実行して勝利に結びつけた。
その大阪桐蔭は好パスで相手の急所を突くMF福島翔太や左SB新侑大、右SB加藤宙のフィード、またMF北田ダイアの飛び出しなどで得点機をつくると0-0の後半24分にゴール前の混戦から得点ランキング首位タイのFW菊井悠介が左足で先制点を奪う。直後にパス交換からPAへ潜り込んだ東山MF池田昌生に同点ゴールを決められたが、連続失点で崩れた前日とは打って変わってこの日は連続ゴールで相手を突き放す。29分、福島が切り替え速く前線へ送ったボールを交代出場FW寺井雄紀が飛び出したGKよりも一瞬速く頭で合わせて勝ち越しゴール。さらに32分には左サイドから仕掛けてPKを獲得した菊井が自ら右足で決めて3-1とした。
菊井は「昨日大量失点とか、ピンチをいっぱい作られてずっと相手ペースで試合をしていたので自分たちがしっかり守備を引き締めていい攻撃に繋げようと意識しました」と語っていたが、この後は思い切った飛び出しでゴールを守るGK藤本諒哉中心に東山の反撃を跳ね返して行く。菊井は「あそこで1点決めて沈んでくれたら楽だったけれど諦めずに前から来ていた」と対戦相手の姿勢を讃えていたが、東山も諦めずに反撃。MF藤原魁晟とMF國領雄斗を中心にボールを動かし、緩急をつけたドリブルでDFを抜き去る池田のクロスなどでゴールを目指すと、終盤に決定機をつくりだす。だが、39分のFW野村恭平のクロスはわずかに合わず、40分に池田の折り返しを右SB齋藤夏輝が合わせた一撃もポストを叩いて追撃することができなかった。
「昨日は声が出ていなかった」(菊井)だが大阪桐蔭は、勝負どころで声を掛けあい、ハードワークを欠かさずに粘り強い守りで勝ち切った。出た課題を先に持ち越さずにすぐに改善。菊井はこの日の第2試合・履正社高戦を含めて最終日となった「関西U-16~Groeien(育てる)~2015」について「このリーグでチームとしても個人としてもたくさん成長できた」と頷いた。
一方、前日の履正社高戦を走り勝った東山だったが、この日は悔しい敗戦。すでにAチームに合流している藤原は「関西U-16~Groeien(育てる)~2015」について「最初の方のリーグ戦では雰囲気の部分とか全然ダメだったけれど、この大会を通じることで最後いい雰囲気でやれたと思います。トップにいるんで(声掛けは)率先してやるようにしていました」と振り返り、今後の目標については「きょうは相手を剥がすこととか、相手の裏を突くパスとか、得意とするドリブルとパスがあまり出せなかった。どんな試合でも自分を出せるプレーヤーになっていくこと。全国で活躍できる選手になっていきたい」と力を込めた。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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