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[国体少年男子]村田3戦連発、和田ダメ押し!兵庫突破の神奈川が2連覇王手!

ゲキサカ / 2015年9月30日 22時44分

 MF山田康太(横浜FMユース、1年)のサポートを受けながら積極的に攻撃に絡んでいたU-17日本代表MF藤本寛也(東京Vユース、1年)が突破からのスルーパスを狙う。また、「自分の仕事としてたくさん攻守に関わるということ。結構ボール持ったらどんどん上がっていってしまう。点取れる、得点王狙えるくらいのSBになりたい」という左SB澤田がスプリント回数と中央へ切れ込むドリブルで存在感を示し、逆サイドの右SB石原広教(湘南ユース、2年)も「オーバーラップを武器にしている。その回数を増やして相手をネガティブな気持ちにさせることを意識していた」という神奈川は、両SBの走力も活かして流れを引き寄せると16分、左中間を縦に仕掛けた藤本が局面を打開。村田を経由してPAへ届いたボールを和田が左足で狙う。GKを外して放った一撃がゴールをとらえたが、兵庫はシュートコースに入ったSB前川が身体全体でブロック。決定機を逸した神奈川・和田が頭を抱えた一方、兵庫イレブンがスーパークリアで得点機を阻止した前川に駆け寄る。勝利への執念を見せた兵庫だが、この3分後に神奈川がスコアを動かした。

 19分、左サイドでボールを奪った澤田のクロスをファーサイドの村田が折り返す。そして中央に藤本がDFと競りながら飛び込むと、リターンを受ける形でボールに反応した村田が左足ダイレクトでゴールへねじ込んだ。周囲から得点王を期待される声が多いという村田の3試合連続ゴール。ついにスコアを動かした神奈川は、24分にも交代出場のFW堀越太門(湘南工科大附高2年)が放った一撃がクロスバーを叩く。石原が「チーム全体的に押し込まれている時にもマイナスな雰囲気にならなかったし、前に、前に点取にいこうと。(2-1で競り勝った)大阪戦の後半、受け身になってしまったので、きょうは監督からも『点取ったあとも点取りに行こう』という話があった」と説明したように、守りに入ることなく2点目を狙う神奈川は29分、澤田の左FKのクリアボールを拾った藤本がグラウンダーのパスを縦に入れると、和田がDFを外して放った左足シュートがゴールネットを揺らした。

 諦めない兵庫も必死の反撃を見せるが、36分に持井が放った右足ボレーは枠上。38分にもPAのこぼれ球に反応した今岡が右足を振りぬいたが、シュートはGK早川友基(桐蔭学園高2年)が守るゴールを破ることはできなかった。兵庫の小森康宏監督(滝川高)は選手たちの奮闘を讃えつつも、「相手のストッパーのところが強かった」と鉄壁の守りを見せていた神奈川の工藤、西山を破れなかったことに無念の表情。一方、連覇へ王手をかけた神奈川の重田監督は「(昨年から)選手も、スタッフも代わって(経験者は)石原ひとりなので、なかなか経験というと新たな感じではあるんですけど、『チーム神奈川』としてここまでやってきて、いろいろな方の協力があってこういう活動が成り立っている。そういう人たちのためにも明日結果を出せればと思っています」と優勝宣言をした。

「去年の先輩たちは『結構、負ける気がしなかった』と言っていたので、それに比べたら僕たちはギリギリという感じだったですけど、今年はひとつになっているのでここまで来れた。チームはすごく成長している」と胸を張る澤田は「(チームメートとは)普段は敵同士ですけど、ここで神奈川の意地を見せつけられえばいい」。昨年の優勝とはまた“別のチーム”でひとつになってファイナルまで駆け上がった神奈川。再びU-16年代の都道府県選抜日本一に輝く。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
第70回国民体育大会「2015紀の国わかやま国体」特集ページ 

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