[国体少年男子]村田3戦連発、和田ダメ押し!兵庫突破の神奈川が2連覇王手!
ゲキサカ / 2015年9月30日 22時44分
[9.30 国体少年男子準決勝 神奈川県 2-0 兵庫県 上富田スポーツセンター球技場]
U-16世代の都道府県選抜日本一を争う第70回国民体育大会「2015紀の国わかやま国体」少年男子サッカー競技は30日、準決勝を行い、第1試合では2連覇を狙う神奈川県と12年大会優勝の兵庫県が対戦。後半にMF村田聖樹(川崎F U-18、1年)とFW和田響稀(湘南ユース、1年)がゴールを決めて2-0で勝った神奈川が、福岡県と戦う決勝(10月1日)進出を決めた。
優勝経験を持つ県代表同士のファイナル進出を懸けた好勝負。地力で勝る神奈川が後半に兵庫を突き放した。神奈川の重田征紀監督(横浜FCユース)は「前半はなかなか硬さもあったし、相手の守備の堅さもあって、なかなかフィニッシュのところまで持っていくことができなかった。けれども、後半は動きも前向きというか、背後への動きは強く行けていた。全体的に運動量というところでも相手を上回ってくれたんじゃないかと思います」と評価。唯一連覇の挑戦権を持つ神奈川が目標まであと1勝とした。
立ち上がりからエースMF村田や左SB澤田章吾(横浜FMユース、1年)がシュートシーンに絡み、U-16日本代表MF堀研太(横浜FMユース、1年)の左足から素晴らしい軌道のアーリークロスが入る神奈川に対し、兵庫は攻撃的SB前川智敬(神戸U-18、1年)がサイドをえぐり、MF神戸康輔(大阪桐蔭高1年)やU-16日本代表MF佐藤昴(神戸U-18、1年)から動き出しよくPAを狙うFW今岡陽太(大阪桐蔭高1年)への好パスや、MF持井響太(滝川二高2年)の仕掛けなどからチャンスをつくり返す。そして“強肩”宮田健太郎(神戸U-18、1年)や前川のロングスローで相手を押し下げようとした。だが、神奈川は重田監督が「スローインがすごく飛ぶので、そこで押し込まれないように対応することと、中盤からの配球で背後を狙ってくるのでその対応も徹底した。何試合も集中して守備ができているので、そこは力になっているのかなと思います」と振り返ったように、神奈川はCB工藤泰平主将(日大藤沢高2年)とCB西山大雅(横浜FMユース、1年)中心とした切り替え早く、ゴール前で強さを発揮する守りで相手の攻撃を封じていく。
神奈川は18分、堀からのスピードあるパスを1タッチコントロールした村田がPAへ割って入り、直後にも堀の左アーリークロスから右MF伊藤優世(横浜FMユース、1年)がチャンスを迎える。だが、兵庫も切り替え速い、よく統率された守備で相手の攻撃を封鎖。特にPAでは相手に自由を与えない。互いに決定的なシュートを打ち込めないまま試合は0-0で前半を終え、後半勝負となった。その後半、先にチャンスをつくったのは兵庫。MF谷川勇磨(神戸U-18、1年)の展開から右サイドを突いた前川がクロス。ファーサイドへ渡ったボールに今岡が飛び込む。神奈川も直後に堀の左クロスから村田が右足を振りぬく。互いにやや連戦の疲れの色も見えていた前半からギアが上がった両チーム。その中で差をつけたのは神奈川だった。
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