[選手権予選]大社が雨中の延長戦制す!全国総体4強の立正大淞南下して4年ぶりの全国へ!:島根
ゲキサカ / 2015年11月8日 19時53分
[11.8 全国高校選手権島根県予選決勝 大社高 1-0(延長)立正大淞南高 松江市営陸上競技場]
第94回全国高校サッカー選手権島根県予選決勝が11月8日に行われ、大社高が延長の末に1-0で立正大淞南高に勝ち、4年ぶり9回目の全国大会出場を決めた。
試合終了のホイッスルを待っていたかのように一際激しさを増した雨は、両チームの「涙雨」だった。勝った大社の選手たちには喜びの涙があふれ、敗れた立正大淞南はピッチに崩れ落ち、悲しみの涙に暮れる。延長にもつれ込んだ激闘の結末は、両チームの明暗がくっきり分かれることとなった、
戦前の予想通りの両校が勝ち上がった決勝は、試合前からの雨が降り続く中、今夏の全国高校総体4強の立正大淞南が立ち上がりから押し気味に進めた。持ち味の球際の激しさと、ボール奪取後の切り替えの早さで主導権を握り、MF上村大悟、上西健也、FW杉本龍哉など攻撃陣がゴールに迫る。11分、エリア外正面から上西がミドルシュートを放ったが、これは大社GK村田啓也が好セーブ。17分には上西のドリブル突破からのセンタリングを、DF2人の間に入った杉本がヘッドで合わせたが、惜しくも左に外れて決まらなかった。
大社は、チームの狙いである最終ラインからのビルドアップで敵陣の攻略を試みるが、各エリアでボールホルダーが厳しいプレッシャーを受けるため、なかなか敵陣までボールを運べなかった。それでもDF竹田大地を中心とした守備陣がしのぐと、徐々にゴールに迫る場面を増やしていく。38分には自陣で相手の攻撃を食い止めてからカウンターに転じると、MF桑垣誓広→森山裕大とつなぎ、森山のパスを受けたMF黒崎龍樹がエリア内へ。しかし左足シュートは立正大淞南GK小笠姫馬に止められ、先制はならなかった。
0-0で折り返した後半は、2分に立正大淞南がビッグチャンスをつかむ。後半開始から交代出場したMF沖西和馬のスルーパスから杉本がフリーとなったが、ドリブルが大きくなり、エリア外まで飛び出した大社GK村田が足でクリアした。その後はさらに雨足が強まり、当初はピッチの一部にしかなかった水たまりが、広いエリアに出来始める中で、立正大淞南が押し気味に進める展開は変わらなかったが、大社も粘りのディフェンスでゴールを割らせない。
立正大淞南は28分に杉本がヘッドで狙ったがGKの正面を突き、39分には杉本のパスを受けた上西が、エリア内でDFをかわしてから右足で狙ったが、クロスバーの上に外れた。一方の大社も、18分に黒崎、30分に桑垣が正面からフリーで放ったミドルシュートが決まらない。結局、前後半の80分間でゴールは生まれず、勝負の行方は10分ハーフの延長に持ち込まれた。
そして延長前半2分、ついにスコアを動かしたのは大社だった。ゴールから約30m、左サイド寄りのFKを桑垣が中央に送り、両チームの選手が競り合うと、ボールは交代出場のMF田中成一の目の前にこぼれる。立正大淞南GK小笠も飛び出してきたが、田中がそれよりも早く左足を振り抜き、ネットを揺らした。
追う状況になった立正大淞南は、その後は前がかりになってゴールを目指すが、大社の守備の集中力は途切れない。延長後半には大社も追加点のチャンスを決められなかったが、体を張った守りで終盤の相手のパワープレーにも耐え、そのまま1点を守って逃げ切った。
大社は前回出場した11年度に続き、夏の全国総体3位の立正大淞南を下しての選手権出場。劣勢の時間帯を耐え抜いた戦いぶりを、佐々井秀臣監督は「よく我慢した。たくましくなったな、と思いました」と称えた。攻撃力の高い立正大淞南の対策について、佐々井監督は「守備のことしか言っていない」と振り返り、「リスタートには正直、あまり期待していなかった」状況だったが、そのリスタートで決勝点をもぎ取った。
4年前の全国大会は初戦の2回戦で、鈴木武蔵(現水戸)を擁する桐生一(群馬)に0-3で完敗している。佐々井監督は「立正大淞南が結果を残しているので、島根の代表の名に恥じないような活躍をしなければいけない。プレッシャーに感じる必要はないけれど、自分たちの力をしっかり発揮するために、良い準備をしたい」と、すでに久しぶりの全国舞台を見据えていた。
[写真]4年ぶりの全国出場を決めた大社イレブン
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