[選手権予選]ともに初の全国懸けた大阪決勝。攻守両面で狙い通りの展開持ち込んだ阪南大高に軍配
ゲキサカ / 2015年12月2日 12時20分
阪南大高は耐える時間が続いたが、「プリンスリーグでは、リードしていれば残り時間が何分だろうと守り切る意識が強く、ボールを獲っても前に蹴るだけ。セカンドボールが全部相手に渡って苦しんだ。なので、今日は逃げ切るのではなく、2点目を獲りに行こうと声をかけた」(岸元)と攻めの意識も忘れず。ベンチも積極的に交代カードを投入し、フレッシュな選手たちの推進力によってカウンターからの“2発目”を狙った。23分にはクリアボールからFW島田直樹が飛び出し、左CKを獲得。高畑がヘディングで合わせたが、枠の右。37分にも島田がカウンターからGKと1対1のチャンスを迎えたが、シュートは枠を捉えることができない。“2発目”を決めることはできなかったが、1-0のままタイムアップを迎えた。
3度目の決勝進出で初めて掴んだ全国の舞台。就任17年目の濱田監督は 「過去2回、決勝に進出した時の方が僕の手応えがあった」と振り返る。今予選も、決して褒められる内容の試合ばかりではなく、延長戦の末、勝利をおさめた6回戦の関西大北陽戦など辛勝も多かったが、「選手権というのは、“チームになった”チームが一番強い。一戦一戦、チームの戦い方が浸透していったのかなと思います。今年は突出した選手がいないものの、結果としてチームがまとまった」(濱田監督)。主将の岸元も、「飛びぬけた選手はいないけど、チームワークは良い。声をかけて、チームが一つになれば勝てると思って、声を出し続けた」と続けたように、最後まで懸命に声を出し続けた応援団含め、チーム一丸となって掴んだ結果だったのは間違いない。
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