「日本代表のド真ん中に」宇佐美貴史が語る進化と未来像
ゲキサカ / 2016年1月8日 8時33分
ガンバ大阪の日本代表FW宇佐美貴史にとって、2015年は「初めて」経験するタフなシーズンだった。チャンピオンシップを含め、Jリーグの全37試合に出場。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)では4強入りし、ナビスコ杯決勝にも先発した。日本代表としては3月27日のチュニジア戦で待望のA代表デビュー。ハリルジャパンの一員として定着し、全13試合に出場した。かつてない過密日程を戦い抜いた先に見えてきたものとは――? 23歳を迎えた宇佐美貴史が自らの進化と未来を語った。
―バルセロナが登場したクラブW杯準決勝はご覧になりましたか?
(編集部注:インタビューはバルセロナと広州恒大が対戦したクラブW杯準決勝の翌日に行われた)
「見ましたよ。僕はACLで広州恒大と対戦していますし、イメージしやすかったですね。あのチームがあれだけ手も足も出ない。しかも(バルセロナには)メッシもネイマールもいなかったということを考えると、バルサの力は計り知れないほどなんだなと思いましたね」
―チャンピオンシップに勝っていれば、自分たちがあの舞台に立つこともできました。
「その悔しさも持ちながら、でしたね。あのとき自分が決めていれば……とか、そういう気持ちはありました。Jリーグチャンピオンになれば、こういう舞台に立てたんだなと思うと、あらためて歯がゆさも感じましたね」
―ガンバ大阪が前回(08年)、クラブW杯に出場したときはまだ高校1年生でしたね。
「ガンバとしてヨーロッパチャンピオン、または南米チャンピオンと対戦できる機会があるというのは素晴らしいことだと思います。前回、僕が外から見たときの相手はマンチェスター・ユナイテッドでしたけど、そういう超有名なチームとガンバが対戦するのは感慨深かったですね」
―今シーズンを振り返ると、これだけの過密日程は過去にもなかったのではないですか?
「初めてですね。想像もしていなかったぐらい忙しかったので、良い経験になりましたね」
―シーズン終盤は予想以上にしんどかったのでしょうか。
「(しんど)かったんだと思います。僕は普段から『体が重いな』とか、そういうことにはあまり敏感ではないのですが、(リーグ終了後に)5日間のオフをもらったら、オフ明けの体の動きの感じが全然違いました。疲労の蓄積のようなものは少なからずあったんだろうなと思います」
―そうした影響もあったのか、第1ステージで13ゴールだったのに対し、第2ステージは6ゴールと数字が落ちました。
「シーズンの後半戦というか、ラスト終盤にグッとギアを上げられなかったことは課題です。チームにも迷惑をかけましたし、そこを反省材料にして、来季にどうつなげていくかが大事になってくると考えています」
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