[総体]強さと巧さ示し、難敵乗り越えた!昨夏全国4強の関東一が東久留米総合振り切り、全国王手:東京
ゲキサカ / 2016年6月11日 22時57分
[6.11 総体東京都予選準々決勝 東久留米総合高 1-1(PK3-4)関東一高 駒沢2]
平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技(広島)への出場2枠を懸けた東京都予選の準々決勝1日目が11日に行われ、昨夏全国4強の関東一高が1-1で突入したPK戦の末、4-3で東久留米総合高に勝利。関東一は18日の準決勝で駒澤大高対東大和南高戦の勝者と対戦する。
PK戦の末、薄氷を踏む準決勝進出を決めた関東一の小野貴裕監督は「久留米さんとはいつも大事なところ、肝となる試合で当たる。きょうも行けそうで、行けない。選手は苦しい試合だったと思う」と振り返った。この日、関東一は怪我明けの注目10番、MF冨山大輔(3年)がベンチスタート。だが、今大会主将を務めている注目CB鈴木友也(3年)とCB石島春輔(3年)が危なげない守りで相手にシュートシーンを作らせない。そしてFW重田快(2年)が前線でキープ力を発揮して相手の守りを押し下げると、同サイドをコンビネーションで繰り返し崩しにかかる。
コンビネーションの中で見せるスペースへの質の高い動きとそこへ通す長短のパスの精度。強豪対決は、左FW林健太(3年)と右FW新藤貴輝(3年)の突破力も活かして攻める関東一が攻め続ける展開となった。それでも4-4-2システムで3ラインを引いて守る東久留米総合からチャンスを作りながらも決め切ることができない。タッチライン際から入れられるクロスは合わず、跳ね返された。一方、東久留米総合はボールを奪った流れで逆サイドに展開。MF今井凱斗(3年)やMF小菅友寛(2年)が攻め上がり、スペースでボールを引き出すFWコナテアマウ大吾(3年)やFW纐纈隆輝(3年)が仕掛けを見せる。だが東久留米総合の齋藤登監督は「奪った後の攻撃が悪すぎた。まともな攻撃ができなかった」。攻撃色の強い東久留米総合は指揮官が「守備を固めてサッカーをやろうとは思っていない」というように、守りに入ることは考えていなかった。だが、押し下げられたことで間延びしたチームはスペースを狙ったパスの精度も低く、そこで関東一と大きな差をつけられてしまう。結果、守勢に回る展開になってしまった。
32分、関東一は右サイドから攻めると、最後は混戦からMF藤原友哉(2年)が右足ボレー。だが東久留米総合はGK村松健太(3年)が好反応ではじき出す。関東一は40分にも新藤の突破から林が決定機を迎えながらも決めきれなかったが、その直後に待望の先制点を奪う。右クロスのこぼれに反応した左SB根本佑(3年)がダイレクトボレーで鮮やかに決めてリードを奪った。
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