“どうなるんだろう”からの復活…リオ五輪代表DF室屋、見せ場は1対1「ガツンと行く」
ゲキサカ / 2016年7月8日 11時30分
唯一の大学生選手として参加したリオデジャネイロ五輪アジア最終予選でMVP級の活躍を見せて、チームを五輪出場へ、そしてアジアチャンピオンへと導いた。大会後にはFC東京に加入し、DF室屋成はさらに成長しようと気合いを入れていたが、負傷によって戦線を離脱してしまう。しかし、懸命にリハビリを続けて実戦復帰を果たすと、国内ラストマッチとなったU-23南アフリカ代表戦で存在感を示し、五輪本大会行きの切符をつかみ取る。奇跡の復活を遂げた男は今、何を思うのか――。
ネイマールとD・コスタ
どっちが対面に来てもエグイ(笑)
――負傷に苦しみましたが、リオデジャネイロ五輪代表メンバー選出を果たしました。
「五輪に出るということは、テグさん(手倉森誠監督)も言っていましたが、限られた選手しか経験できないところだし、自分の夢でもありました。その舞台で国を背負って戦えるというのはホンマに誇りに感じているし、自分の持っている力をすべて出して戦ってきたい。ただ、メンバーに選ばれるか選ばれないか、こればっかりはどうなるか分かりませんでした。でも自分の中ではできる限りのことをしてきたし、もしどっちの道に転ぼうとも、それが自分にとって意味のあることだと思っていました」
――メンバー発表前の南アフリカ戦で最終予選以来となる手倉森ジャパン復帰を果たしましたが、あの試合でのアピールも大きかったと思います。
「南アフリカ戦は僕自身、気合いを入れていましたが、そんなに良くない出来だと思っていたんですけどね(笑)。負傷明けで初めてフル出場したこともあって体がついてこなかった部分があったし、相手の身体能力が高かったこともあり、これまでだったら寄せられるところで寄せ切れなかった場面もあった。特に前半は(右サイドハーフの)野津田(岳人)選手を守備に回らせる時間が長くなってしまったように、自分のコンディション的に仕方のない部分もありましたが、少しポジションを下げてしまうことが多かったと思います」
――最終予選で見せたような激しいプレーを見せていたと思いましたが。
「あまりにも必死にプレーしていたので、細かい部分はあまり覚えてないですね(笑)。(2点目の)アシストはしましたが、あまりボールを奪えなかったし、特に守備の部分でインパクトを残せなかったと思う。もちろん、できることはやったという気持ちはあったし、細かいところのミスはありましたが、もっともっとやれると感じています」
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