確固たる意思、大阪体育大で闘うDF「菊池流帆という名前を知ってほしい」
ゲキサカ / 2016年7月18日 22時55分
「ポジションはめちゃくちゃで、どうかなという感じでしたけど。でもがんがん上がるしかないので。クロスしかないので、やりきりました」
デンチャレ後の全日本落選の悔しさが胸にしこりとなって残っていたからこそ、ピッチ上に全てを置いてくる覚悟だった。「マレーシア遠征のメンバーから落ちて、悔しくて。絶対に次は負けたくないと、ここに来たので。そういう思いは強かったです」と話すとおりだ。
「前回は全てが足りなくて落とされたと思います。全日本大学選抜は“日本”を背負うわけで、そういうところの責任感がぬるかったし、あの時は声も出せていましたけど、メンタルが全然ついてこなかった。戦うメンタルだったけど、ちょっと甘さがあったかなと。でも今は一回り成長して帰ってきたと思いたいです」
間違いなく成長して帰ってきたCBは、持ち前の気持ちの強さを存分に発揮しただけでなく、高さでは競り負けず、CBとしては安定したプレーを披露。大学2年目を迎え、様々な経験を積んでいることを伺わせた。
今後の目標については、「総理大臣杯で結果を出すこと」と話した菊池は「そして個人的なことを言うと……多くの人に自分の存在を知ってもらって、“下手だけど、こいつすごいな”と。そういうのを全国で示していきたいなと思います」と力を込めた。
先々には海外でのプレー。特にイングランドでのプレーを夢見ている。「僕的には海外でチャレンジしたいなという気持ちがある。自分がもし大学4年生時にすごい選手になっていたら、一発で海外に殴りこもうかなというのもあります。そういうのは夢ですね」と言う通りだ。
「やっぱり欧州、イングランドですかね! 激しいところでやって、人間ちょっと環境を変えてみないと。新しい自分に会えるんじゃないですか。日本でプロでやって高いレベルでやって上を目指すのはもちろんですけど、もしかしたら海外に行って、さらに自分を磨けるかもしれないと思うので。そこは夢ですね」と声を弾ませた。
大学選抜からの落選や怪我を乗り越えて、選考会に戻ってきた。菊池は菊池らしく、叫びながら闘い続ける。その先に再び“日本”を背負ってプレーする日はやってくるはずだ。
(取材・文 片岡涼)
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