昨年は4発、今年は「自分の大会に」。青森山田の10番MF高橋壱晟が挑む最後の冬
ゲキサカ / 2016年12月22日 7時0分
当時2年生だった昨年度の選手権は2度の決勝弾を含む4ゴールで青森山田高の全国4強進出に貢献。だが、MF高橋壱晟(3年)が無得点に終わった準決勝で北の名門の進撃も終焉を迎えた。
あれから1年、かつてMF柴崎岳らが背負った「青森山田の10番」をまとって戦ってきた高橋はジェフユナイテッド千葉への加入を決め、U-19日本代表にも選出された。選手権では有力な主役候補の一人。パス、ドリブル、シュート、守備の全てをハイレベルでこなす「北の逸材」が今冬、頂点を見据えている。
今年も11月には一面雪に覆われていた雪国・青森。その地で「プロ」「日本一」、そしてライバルたちに「絶対に負けない」という思いを持って練習に励み、成長を遂げてきたMFが最後の選手権に挑む。
―青森山田で過ごす冬は今年が最後ですが、特別な思いは?
「ずっとこの青森で生きてきて、今回が最後の選手権なので、これに懸ける思いは人一倍あります」
―中学時代から数えると、青森山田で6年間。もう、やり残したことないくらいにやってきた
「山田に入ってきたのは選手権で優勝するためでもあるので、その最後の形が優勝で終われたら一番いいと思います」
―入学した頃を思い返すとどういった思い、“野望”を持って入ってきた?
「正直、最初は選手権優勝だというのは現実味がなかったので、プレーヤーとして成長して試合に出ることが最初の目標だったんですけど、それができていくうちに選手権は特別なものなので、絶対に優勝したいという気持ちは今もどんどん大きくなってきています」
―青森山田は高橋君、廣末君(FC東京内定)だけじゃなく、11人、30人、それ以上にギラギラした選手ばかり。その中の日々は重圧もあって大変だったのでは?
「プロを目指すというのはサッカー始めた時から変わらずやってきて、ここはレベルの高い選手が集まっているんで、そういう意味では危機感もって常に頑張ってやっていました」
―ここで生き残るために必死だった。周りからの目や苦しいことがあっても、ブレなかった?
「他人になんて言われようが目指すものはプロや選手権優勝だったので、あまり気にしないでやっていました」
―仲間たちとの競争は外から見ても凄い
「みんなギラギラした選手ばかりなので、その中で抜け出すにはそれよりも強い、高い意識を持ってやることが大事だなと思ってやってきました」
―それをやってきたという自負は
「あります」
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