激戦区・ボランチでの高校選抜生き残り目指す前橋育英MF大塚主将、持ち味の前へ出る動きで先制アシスト
ゲキサカ / 2017年2月6日 23時37分
[2.6 練習試合 日本高校選抜候補 3-5 桐蔭横浜大]
激戦区のポジションで自分の武器をアピールした。前橋育英高の主将としてチームを全国準Vへ導いたMF大塚諒(3年)が2本目開始から日本高校選抜候補のボランチとして登場。早速、2分にはボランチの位置から左サイドのスペースへと駆け上がって局面を打開し、MF鳥海芳樹(桐光学園高3年)へラストパスを通して先制点をアシストした。
日本高校選抜のボランチのポジションは全国高校選手権優勝校・青森山田高の主将を務めたMF住永翔(3年)や市立船橋高を全国高校総体優勝へ導いたMF金子大毅(3年)らが争う激戦区。それだけに大塚は「黒子の住永選手や金子大毅選手がいるので、自分はまた違う、前に出ていくというチャレンジをどんどんしていきたいと思いますね。(高校サッカーから引退して)運動量は落ちた方なんですけど、短い時間だったので最初からどんどん行こうと思っていました」。バランサー、攻撃の組み立て、そしてボール奪取で貢献する彼らとは違う、活動量の多さでアピールして結果に結びつけた。
先制アシストの後もピッチの至る所に現れては攻守に絡んでいた大塚。だが、自身のプレーも、逆転負けしたチームの結果も満足はしていない。「周りは優秀な選手ばかり。これだけの選手の中でどれだけできるか楽しみにしていたんで、まだ満足度は低いんですけど、(合宿最終日の)あしたもう一回やって達成感を持って帰りたいです」。高校選抜に残るという強い意志を示して、全力でアピールして、合宿を終える。
高校選手権決勝での0-5敗戦は自身にとって今後への糧となっている。「ごくわずかな人しか出られない大会で、あの決勝の舞台に立てたということは凄く大きな経験。だからこそあの大敗は自分の中で忘れられないというか、忘れちゃいけない」。自分の力不足を感じ、そこからまた成長しなければならないという学びの場となった選手権。達成感ではなく、悔しさを持って高校サッカーを終えた注目MFが、まずは高校選抜生き残りを果たして、欧州遠征を経験して、成長を加速させる。
(取材・文 吉田太郎)
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