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高校生の“技術志向”に警鐘…ライバルに差を付ける正しい「カラダづくり」とは

ゲキサカ / 2017年2月16日 12時26分

 その日その日の疲れを完全に取って、毎日の練習に100%のコンディションで臨む。その積み重ねが、本当の意味で成長につながっていく。朝練や居残り練習もいいが、それが疲労として次の練習に残っていたら意味がない。「選手はがむしゃらに練習すれば強くなると思いがちですが、練習しすぎることで逆にパフォーマンスが下がる可能性もあるということを認識しないといけない」と、警鐘を鳴らす。

 では、具体的なコンディショニング、疲労回復の手法にはどういうものがあるのか。中野氏は「冷やす」「伸ばす」「緩める」という3つのキーワードを挙げた。

「冷やす」とは、いわゆるアイシング。「筋肉を使って炎症しているところを素早くアイシングして、炎症を沈めてあげないといけない。筋肉が炎症しているということは、それだけずっとエネルギーを使っているということ。体がアイドリングしている状態なので、早くエンジンを止める作業をしてあげないといけない」。アイシングなら自分もやっていると思うかもしれないが、その“やり方”は必ずしも正しくないという。

「青山学院大に初めて行ったとき、選手がアイシングの巻き方も知らないことに驚きました。アイスパックの作り方も知らないし、(患部に)乗せているだけで、圧迫しないといけないことも知らない。アイシングを何分やればいいのか、何セットやればいいのかも分かっていなかった」

 それは「伸ばす」=「ストレッチ」でも同様だという。「その日の練習で使っていない筋肉を伸ばしていたり、3種類のストレッチをやって、すべて同じ筋肉を伸ばしていたり……。ストレッチ一つを取っても、やり方が分かっていない」。選手だけの問題ではなく、指導者の問題もあるだろう。中野氏が自分たちのような“専門家”の必要性を訴えるのには、そういう理由がある。

「バランスの悪いカラダというのは、柔軟性のアンバランスによって生まれます。ストレッチをするとき、人間は柔軟な筋肉を優先的に伸ばしがちです。伸びやすいからポーズを取りやすいので、気持ち良いと感じるからです。逆に、硬くてポーズが取りづらいストレッチはあまりやらないので、筋肉はより硬くなる。ストレッチをやればやるほど、カラダのバランスが悪くなってしまうんです」

 普段、自分がしているストレッチを思い出してほしい。思い当たるところがないだろうか。自分のカラダの特徴を理解したうえで、その日の練習メニューによって、どの筋肉を重点的にストレッチしないといけないのかまで考える必要がある。

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