高校生の“技術志向”に警鐘…ライバルに差を付ける正しい「カラダづくり」とは
ゲキサカ / 2017年2月16日 12時26分
中野氏はオンとオフの切り替えの重要性も指摘する。「部活生は毎日、緊張感をもって練習しています。練習中の一つのミスでレギュラーから外されるかもしれない。100人以上の部員を抱える学校では、生き残っていくのも大変でしょう。練習から人一倍、緊張していると思うし、いいところを見せたいと思っている」。だからこそ、自分でうまくメリハリを付ける必要がある。
「練習でいいプレーができないときもあります。そういうとき、練習が終わってストレッチをしている間もずっとへこんで、引きずっていても仕方がない。小さなことかもしれませんが、『テックフィット』を脱ぐことで、気持ちを切り替える一つのきっかけになればいいのかなと。選手というのは、本当に些細なことで切り替えが利くものなので」
最後はメンタルに懸かる部分が大きいのも現実だ。「練習を100%でこなしても、どんなにコンディションが良くても、メンタル一つで崩れる選手を何人も見てきました。どんなに質の高いトレーニングをしていても、メンタルにすべてを持っていかれてしまうんだなと」。技術やスキルばかりを追求するのではなく、自分のカラダを支えるフィットネス、コンディショニング、そしてメンタルをもっと意識してほしいと中野氏は言う。
「練習ばかりに目を向けてしまって、フィジカルが弱いにも関わらず技術だけを追っていても、自分のカラダをうまくコントロールできないし、ケガもしやすい。練習がうまくいかなければ、メンタル面でイライラもするし、技術が伸びず、自信も失う。そうすれば、当然、パフォーマンスはどんどん下がっていきます。根本の問題はどこにあるのか。体力やフィジカルを付けて、毎日の練習に100%のコンディションで臨めば、練習にも付いていけるし、自信も付いてくる。そういうことにもっと目を向けてほしい」
練習量がライバルとの差を決めるわけではない。大事なのはその質だ。「レギュラーの枠はどんな競技でも決まっています。結局はだれかを抜かない限り、自分はレギュラーになれない。彼らがやっていないことをやろうと思ったとき、練習やトレーニングだけに目を向けてしまうから、結果的にパフォーマンスを下げてしまう。コンディションを整え、疲労を回復させ、毎日の練習に100%で取り組む。それができるかどうか」。人がやっていないことをする。それができる選手とできない選手の差は「意識レベルの違い」にある。
「自分がどれだけトップ選手になりたいのかという意識の違い。“あいつよりうまくないけど、あいつを抜きたい”という意識がある選手は、練習以外の部分でも努力する。そこが彼らを上回れるポイントだと知っているからです」。意識改革はいつでもできる。ライバルに差を付けるチャンスはだれにでもある。キミはどうする――?
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