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「東京五輪への推薦状」第34回:今季Jスカウト最注目の“屋久島の星”FW高橋大悟は、いざ日の丸を目指す

ゲキサカ / 2017年2月13日 11時48分

神村学園高FW高橋大悟

 2020年東京五輪まであと4年。東京五輪男子サッカー競技への出場資格を持つ1997年生まれ以降の「東京五輪世代」において、代表未招集の注目選手たちをピックアップ

 鹿児島市から南に約135km、島自体が世界自然遺産となっている人口1万人余りの小さな島がある。この屋久島にて生まれ育ったのが現在、鹿児島の神村学園高でプレーするFW高橋大悟(2年)である。

 1年生だった昨季からその名は九州に轟いていた。切れ味鋭いドリブルとゴールへ向かうどん欲な姿勢、左足から繰り出す鋭いシュートを武器にしてゴールを量産。サイドアタッカーとしてアシスト役にも回れる幅の広さを見せながら、プリンスリーグ九州で17試合21得点を記録して得点王を獲得するなど、各大会で結果を残してきた。

 すでにJクラブのスカウト陣からも自然と注目を集める存在となっており、開催中の第38回九州高校(U-17)サッカー大会でも高橋のプレーを観るために多くのスカウトが会場に集まっており、そのプレーに熱視線を送った。このオフ期間を利用してキャンプにも参加しており、そこでも高評価を獲得している。

 もっとも、本人の感触はまるで違っていた。

「高校年代でできていることがプロの中だとできなくなった。少し勘違いしていた。トータルの体力面にも差を感じたし、プレースピード、判断のスピード、パスのスピード。全部が足りていない」(高橋)

 神村学園・有村圭一郎監督が「キャンプに行かせてもらったことは大きかった」と語るように、帰って来てからは一段高い意識を持ってのプレーを見せている。今大会は1トップの後ろのシャドーの位置を任されているが、「あのポジションで課題が出ることが楽しい」と新しいトライに意欲的。突破からのシュートという持ち味は残しつつも、パスで魅せる場面が増えており、「自分を使いながら周りを使う意識」(高橋)の中で輝くなど、ワンランク上の質を見せるようになった。スカウト陣からは「パスがいい」という言葉も出ていたほどである。

 163cmと体格的には恵まれていないだけに、クレバーさで勝負できることはプロで戦う上でも絶対に必要な資質。今大会は厳しいマンツーマンマークを受ける中で、アイディアをひねり出しながら対応している様も印象的だった。単に上手いだけではない、強い向上心と創意工夫のマインドを持っているのも、高橋が強く注目されている理由である。その成果で、オフ・ザ・ボールの動きは着実に進歩している。

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