内田篤人とジャイキリ作者のツジトモ氏が週刊『モーニング』で特別対談!!ゲキサカでその全文を公開
ゲキサカ / 2017年2月23日 12時51分
―『GIANT KILLING』の主人公『達海猛』もかなりのモチベーターですよね。
ツジトモ それで言うと、内田選手の言葉力は本当にすごいですよね。常に本気で話してくれているという感じが伝わってくる。だから、人をハッとさせるというか。
内田 それって監督に必要な力でもありますよね。
ツジトモ そう思います。
内田 人を動かせる、引きつけられる言葉を言うことができるというのは大事ですよね。記者会見ひとつとってもそうですけど、メディアの人たちを引きつけることもまた、監督にとって大事なことだと思います。オズワルドはポルトガル語なので、何を言っているのか、全然分からなかったんです。だけど話すと僕ら選手だけでなく、お客さんをも引き込む力がありましたからね。そういうとき監督の発する言葉って、すごいなって思いますよね。
ツジトモ 内田選手はいつも自然体に見えますよね。周りからどう見られるかを意識していますか?
内田 自然体に見せようとしているかもしれません。あと、周りに悪く思われないようにもしているかもしれませんね。
ツジトモ でも、インタビューを聞いても、試合後のコメントを聞いても、嘘っぽくないですよね。だから、内田選手が若手のころに嘔吐してしまう症状があったときにも、『ガムを噛んだら治った』という記事を読んで、『良かった』って、すっかり僕は騙されてしまったというか、信じてしまったんですよね。
内田 そんなこともありましたね。あれは、メディア対策というよりも、両親に心配をかけたくなかったんです。『嘔吐』と記事に書かれるたびに、やっぱり両親は心配するじゃないですか。それで何かいい解決方法がないかなって思ったときにガムを噛んで治ったってことにしようと思って、そう言ったんです。結果、親も安心してくれたし、監督にもそういう目で見られなくなって、厳しく使ってくれるようになりました。
ツジトモ だから、あとあと、それが嘘だったと知ったときに、なおさらすごいなって思ったんです。それで人間的にものすごく魅力を感じたというか、根の部分がどこにあるのかを知りたくなったんです。
内田 謎めいている感じでいたいですよね。内田ってこういうヤツだっていうよりも、アイツってよく分からないよねって思われたい。
ツジトモ その考えは子どものころからですか?
内田 プロになってからかもしれないですね。鹿島色じゃないですけど、満男さんや岩政(大樹)さんの振る舞いや姿勢を、近くで見させてもらってきたので、影響されているのかもしれないですね(笑)。
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