「こだわっていること」貫いた成立学園が後半に大成の足止めて逆転勝ち!:東京
ゲキサカ / 2017年6月9日 17時38分
[5.21 全国高校総体東京都予選1次予選2回戦 成立学園高 2-1 大成高 駒沢第2]
21日、平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)東京都予選は1次予選2回戦を行い、3年ぶりの全国大会出場を狙う成立学園高が大成高に2-1で逆転勝ち。駒場高と戦う1次予選決勝へ進出した。
シード2校を含めた計10校が出場する2次予選進出を懸けた1次予選。2回戦屈指の好カードとなった成立学園対大成は前半、大成が積極的な守備でリズムを掴む。中盤の底の位置で身体を張るMF河原井陸(3年)らがボールを奪うと、左のテクニシャン、MF澤頭元希(3年)やFW安東瑞生(3年)が素早くボールを運ぶ。そしてMF井上雄斗(3年)らのシュートが成立学園ゴールを襲った。
前半26分には大型の左SB元山尭(3年)が左サイド後方から蹴り込んだFKがそのままゴールイン。一方の成立学園はボールを保持しているものの、元日本代表MFの宮内聡監督が「ボール動かすのも、動かしているけれど遅い。裏につけたり相手の嫌がるところへ動かしていない」と指摘する内容。国体選抜MF米津天(3年)が個人技で相手の守備網を破ってシュートを打ち込むシーンもあったが、これをGK柴田憲伸(2年)にセーブされるなど、1点が遠い前半だった。
それでもMF菅原克海(3年)が「もっとみんなでしゃべって、繋がって、雰囲気よくやって、相手よりも走ろうと」語ったように、切り替えて後半に臨んだ成立学園は12分、左SB中村海斗(3年)が狙ったミドルシュートがPA内右の位置にいたFW佐久間駿希(3年)の胸元へ。これを胸トラップして抜け出した佐久間が、冷静に左足でゴールへ流し込んで同点に追いついた。
追いついた成立学園はMF鈴木皓主将(3年)と菅原のダブルボランチが献身的にボールを受けて、さばいてを繰り返しながら幅を使った攻撃を続けていく。すると、暑さと相手に動かされた疲労からか、前半からハイペースで飛ばしていた大成の選手たちの運動量が激減した。
足を攣らせる選手が続出し、交代枠を使い切った後も足を攣らせる選手が続いて出てしまう。そして、完全に相手の足を止めた成立学園は後半37分に決勝点。FW窪田稜(2年)のスルーパスで左中間を抜け出したFW田村裕(3年)が、角度のない位置から右足トゥーキックでニアサイドのゴールを破って2-1とした。
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