「応援してくれた人に申し訳ない」。世代代表するCB、鹿児島城西DF生駒仁は“強行出場”も県予選で姿消す
ゲキサカ / 2017年5月27日 9時52分
[5.26 全国高校総体鹿児島県予選準決勝 鹿児島実高1-0(延長)鹿児島城西高 鹿児島県立サッカー・ラグビー場A]
今年の高校サッカー界を代表するCBは、夏の全国大会に出場する権利を掴むことができなかった。鹿児島連覇を狙った鹿児島城西高は、延長後半アディショナルタイムの失点によって鹿児島実高に0-1で敗戦。鹿児島城西のU-18日本代表CB生駒仁主将(3年)は敗戦の瞬間、天を仰ぐと、一瞬膝に手をつき、その後悔しさを振り払うように歩きだすと、チームメートたちに声を掛けながら整列へと向かっていった。
「自分のコンディションも自分の力だと思うので言い訳にはできないです」。試合後、負傷の影響を尋ねられた生駒は前を向いて言い切った。1か月ほど前から感じていた股関節、内転筋の痛みは一時回復が見られていたというが、再発。総体予選は3回戦まで欠場し、前日の準々決勝(対鹿屋高戦)で初めて14分間だけプレーした。
この日対戦した鹿児島実は前線とダブルボランチに180cm台の大型選手が並べて、ロングボール主体の攻撃。生駒の状態はベストの状況ではなかったが、小久保悟監督は先発起用を決断する。
生駒は前半19分に迎えたPAでのピンチを、シュートコースを切ってのカバーリングで阻止。その後も空中戦で相手の前に立ちはだかったり、突破を一人で止めたりするシーンもあった。また、攻撃ではCKから決定的なヘディングシュートも放ったが、走ることも、跳躍することも、蹴ることにも痛みが出て思うようなプレーができない。
「相手はロングボールが多いという情報もあったので、自分はそこで競り勝ってセカンドボールを拾わせようとしていたんですけど、競り負けたりしていたところもあったのでまだまだだと思います」。
本来ならば、空中戦でも、対人でも、カバーリングでも違いを示して一人で守りきってしまうほどの逸材CBは、チームを勝たせたいという思いだけで身体を動かしたが、結果は惜敗。「鹿実、神村に勝って優勝と言う形が一番理想なんですけど、その手前で負けてしまったので応援してくれた人に申し訳ないと思っています」と唇を噛んだ。
1年時冬、2年時の夏冬と鹿児島制覇を経験してきた生駒だが、今夏はチームに栄冠をもたらすことができなかった。今後の目標は冬のタイトル奪還。「コンディションも含めて全体的にチームも、個人もレベルアップして、何としても優勝しなければいけない。(近年)城西高校で一冠も取れていない代はないと思うので、選手権で優勝という目標に向かって頑張っていかないといけないと思います」と力を込めた。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
[関東 ROOKIE LEAGUE]「気持ちがあれば絶対勝てる」。矢板中央CB石井琉偉は憧れの“赤い壁”の中心選手へ
ゲキサカ / 2024年4月23日 10時31分
-
[関東 ROOKIE LEAGUE]“相手の土俵”で負けず、FKから決勝点。西武台が開幕戦を制す
ゲキサカ / 2024年4月22日 16時26分
-
昨年6月以来の復帰戦で特長発揮。神村学園の注目FW金城蓮央は「13」の先輩たちに「負けないぐらいのプレーを」
ゲキサカ / 2024年4月16日 17時16分
-
東海大新入部員に青森山田の高校選抜GK&選手権得点王FW米谷、昌平FW小田、鹿児島城西MF石内ら
ゲキサカ / 2024年4月5日 17時57分
-
大阪体育大新入部員に京都橘の高校選抜CB池戸、佐賀東MF宮川主将、明桜FW臼田、立正大淞南CB西口主将ら
ゲキサカ / 2024年4月2日 16時2分
ランキング
-
1「大谷の退団は正しかった」トラウト離脱で末期的状況のエンゼルスを米メディア酷評
東スポWEB / 2024年5月1日 16時9分
-
2【ソフトバンク】連勝7で止まった 10日ぶり「みずペイ」初黒星 守護神オスナ背信9回決勝被打
スポーツ報知 / 2024年5月1日 21時21分
-
3日大、25年度以降アメフト部新設へ「検討進める」 再生に向け…林真理子理事長「改革を速やかに」
スポニチアネックス / 2024年5月1日 16時23分
-
4大谷翔平に「ものすごく失望したよ」 ライバル球団の放送席が打席でボヤいたわけ「ショーが街に」
THE ANSWER / 2024年5月1日 5時13分
-
5【阪神・岡田監督語録】「引き分け言うても追いつかれてる」 延長戦負けなし、でも厳しく分析
スポニチアネックス / 2024年5月1日 23時22分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください