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“甲府の至宝”堀米勇輝が価値ある同点ゴール「相手のミスを狙っていた」

ゲキサカ / 2017年5月29日 3時27分

貴重な同点ゴールを決めたMF堀米勇輝

[5.28 J1第13節 FC東京1-1甲府 味スタ]

 集中力は研ぎ澄まされていた。ヴァンフォーレ甲府は前半2分に先制点を献上。膠着状態が続いたが、MF堀米勇輝は一瞬の隙を見逃さなかった。

「相手のミスはあると思って狙っていた。落ち着いて決められて良かった」。前半44分、高い位置でFC東京MF田邉草民のパスミスを奪うと、素早くドリブルで持ち上がり、GK林彰洋との1対1から左足で無人のゴールに同点弾を流し込んだ。

 4試合ぶりとなる先発復帰。「やってやろうと思っていた」と自身にプレッシャーをかけてピッチに立ち、貴重な同点ゴールを挙げた。下部組織出身、2010年にトップ昇格(J2当時)。“甲府の至宝”として期待されたが、思うような結果を残せず、熊本や愛媛に期限付き移籍。15年は京都に完全移籍も、今季、2シーズンぶりに甲府に復帰。第9節の神戸戦(1-0)で待望のJ1初ゴールを決め、これが今季2得点目となった。

 1-1で折り返した後半は徐々にオープンな展開になり、後半18分に途中交代。「スペースが空いてきて、ああいう時間帯にもっとプレーできるように自分自身のフィジカルを上げていかないといけない」と課題も口にした。終盤は押し込まれる時間帯が続いたが、固いブロックで最後までFC東京の攻撃をシャットアウトし、3試合ぶりのドロー。連敗ストップに貢献したが、堀米は「勝ち切りたかった。最低限だとは思います」と満足しなかった。

(取材・文 佐藤亜希子)
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