1日遅れで代表合流の大迫、充実のシーズンも「FWは2ケタ取らないと」
ゲキサカ / 2017年5月29日 22時13分
1日遅れの合流となった日本代表FW大迫勇也(ケルン)はランニング中心のメニューで初日のトレーニングを終え、「やっぱり走るなと。予想どおりの練習だった」と苦笑いで振り返った。
ハリルホジッチ監督からは「走って頭を切り替えてもらう」と冗談交じりに声をかけられたというが、「自然と頭の中はイラク戦に向けてとなる。ここでコンディションを上げて、シリア戦でいい調整をして、イラク戦にトップコンディションで臨めたら」と、気持ちはすでに代表モードに入っている。
ケルンで3シーズン目を迎えた今季はリーグ戦30試合に出場し、7ゴール6アシスト。渡独後、自身最多の得点数を記録したが、「正直、もっと取りたい。FWは2ケタ取らないと」と、決して満足していない。「残りは代表戦しかない。しっかり結果を残したい」と、今度は日本代表としてゴールを決める決意だ。
2トップのケルンと、1トップの代表では役割も異なる。「ゴール前に入る回数を増やさないといけない。シュートの意識は普段以上に求められる。1トップがゴールに向かう姿勢を増やせば、チームも勢いづくと思う」。参考にするのはケルンで2トップを組むFWアントニー・モデストだ。
29歳のフランス人FWは今季のブンデスリーガで25ゴールを量産し、FWピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)の31ゴール、FWロベルト・レワンドフスキ(バイエルン)の30ゴールに次いで得点ランキング3位に入った。
「彼はすごいですよ。あの迫力は日本人にはない」と素直に感心する“相棒”について「ゴール前のためにパワーをためておくというか、割り切ってやる選手」と評した大迫。そのスタイルは日本代表で1トップを張る自分自身に生かせる部分もあるかもしれない。「全部が全部がんばるのではなく、うまくサボりつつ、ゴール前で100%で行ける準備も必要なのかな」と、ストライカーとしてよりゴールに特化したプレーを意識していくつもりだ。
(取材・文 西山紘平)
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