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大宮新体制の鍵握る岩上祐三「与えられたポジションを100%で」

ゲキサカ / 2017年6月5日 2時40分

無尽蔵のスタミナで攻守に奮闘したMF岩上祐三

[6.4 J1第14節 大宮1-1鳥栖 NACK]

 “新生大宮”のリーグ戦初陣はドロー発進となった。大宮アルディージャMF岩上祐三は目を引くハードワークで攻守に奮闘。リーグ戦4試合ぶりの先発となったが、「コンディションはずっと良かった。試合に出たらいいパフォーマンスができる自信があった」と好調をキープしていた。

 渋谷洋樹前監督の4-4-2から“衣替え”だ。伊藤彰新監督は中盤の底にアンカーを据えた4-3-3を採用。ボランチやサイドハーフ、トップ下など複数のポジションをこなす岩上が新布陣で輝きを放った。

 3トップの右ウイングで先発出場。後半14分にMFマテウスが投入されると右SBにポジションを下げ、マテウスとの連動で右サイドからチャンスを量産。自慢のユーティリティー性を発揮し、「そこは持ち味。監督に与えられたポジションを100%でやることが役割だと思っている」と真価を見せつけた。

 後半28分には“代名詞”のロングスローからFW江坂任の同点ヘッドを演出。チームは90分間を通して相手の5本を上回る13本のシュートを放って押し込んだだけに、「勝ちたかった。後半1点を返して、サポーターが後押ししてくれた勢いであと1点入れたかった」とドロー決着にも満足しなかった。

 勝ち点8で並んだ新潟を得失点差で上回り、3試合ぶりに最下位を脱出。国際Aマッチウィークによる2週間の中断期間に入るが、中断明けの17日にはアウェーでその新潟と直接対決を迎える。新体制の鍵を握る27歳は「負けちゃいけない相手。しっかり叩けるように準備していけたら」と気合を入れ直した。

(取材・文 佐藤亜希子)
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