[MOM453]早稲田大MF相馬勇紀(3年)_CKで3アシスト!海老茶の7番が示したプレースキッカーの矜持
ゲキサカ / 2017年7月16日 15時2分
[7.15 第68回早慶サッカー定期戦 早稲田大5-1慶應義塾大 等々力]
プレースキッカーとしての矜持を示した。早稲田大は15日に行われた早慶サッカー定期戦で慶應義塾大に5-1で快勝し、6連勝を飾った。5得点のうち、3ゴールを演出したのはMF相馬勇紀(3年=三菱養和SCユース)。すべてCKからのアシストという堂々たる活躍だった。
「狙っているところに蹴れないならば、プレースキッカーはやってはいけないと思っている」と力説する相馬が3アシストを記録した。まずは前半6分、右CKを丁寧に蹴り入れてFW飯泉涼矢(4年=三菱養和SCユース)のヘディングシュートをお膳立て。「飯泉選手を中心に、中の選手が強いので、相手のストーンをボールが越せば、決めてくれると思い、そこを気をつけながら蹴りました」。狙い通りのボールで先制点を演出した。
3-1で迎えた後半27分には今度は左CKでアシスト。巻くようなボールをニアサイドへ入れると、これがMF鈴木裕也(4年=武南高)の頭をかすめ、相手GKの目前でバウンドしてゴールイン。公式記録上は鈴木の得点となったが、ほぼCKからそのまま決まったものだった。
「いつもは触れば、ほぼ入るボールを入れてますが、あの時はニアで触らなくても入るボールではあったかなと思います」と振り返った相馬は、「早慶戦を見て、ここへ入学したいと思って来た。早慶戦でゴールを決めるのはひとつの目標だったので、(自分の得点だったと)言いたいですね」と茶目っ気たっぷりに話す。
CKで2点をアシストしたが、まだまだ飽き足らず。4-1の後半44分には3アシスト目。左CKからGKも出にくい絶妙な位置へ入れると、ゴール正面へ落ちたボールを最後はDF井上純平(3年=早稲田実高)がヒールで押し込んだ。
毎日練習していると胸張るCKで3アシストを記録。精度高いボールで快勝に貢献したMFは「スペースを狙うよりも、狙いは“点”で蹴っています。人を狙って蹴るくらいでないと大学レベルでは(点は)入らないので」と事もなげに口にする。
公式記録上は3アシストと、ひとつは“幻の直接CK”になってしまったが、相馬はまだ3年生。来年も早慶戦を戦うチャンスは残されている。今度こそ、自らの足でゴールネットを揺らすつもりだ。「自分はまだ1年ある。来年は主力がかなり抜けてしまいますが、伝統を守る意味でも7連覇を目指したい」と先を見据えた。
(取材・文 片岡涼)
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