「自分はちゃんと成長できているのか…」 福岡DF冨安健洋、ストイックな18歳の葛藤
ゲキサカ / 2017年7月19日 7時30分
「DAZN×ゲキサカ」Road to TOKYO~Jリーグで戦うU-20戦士~Vol.6
アビスパ福岡の下部組織で育ったDF冨安健洋は16年にトップチームに昇格すると、シーズン中盤からレギュラーの座を奪取し、チームになくてはならない存在へと成長した。東京五輪世代が中心となる年代別代表でも守備の要の一人として存在感を高める男は、初の世界大会を経験した今、何を思うのか――。
できることができなくなる
メンタルがプレーに与える影響は大きい
――5月のU-20W杯では全試合フル出場を果たしました。ご自身にとって、どういう大会になったと感じていますか。
「決勝トーナメント1回戦のベネズエラ戦(延長●0-1)で負けてしまいましたが、“やれている”感覚もあった中での敗退になりました。“まだやれるんじゃないか”という感覚を残したまま大会を終えてしまったので、本当に悔しかった。ただ、チームとしては“やれている”という感覚がありましたが、個人的には手応えよりも課題を多く感じた。U-20W杯は自分にとって初めての世界大会だったので、メンタル的な問題もあったと思いますが、“できる”と思っていたことが思った以上にできなかったし、思い通りのプレーができませんでした」
――特にどういう部分で思い通りのプレーができなかったのでしょう?
「ビルドアップは自分の課題としていた部分でしたが、特にウルグアイ戦では相手がプレッシャーを掛けてきて、かなりパスミスがあり、世界レベルのプレッシャーの中で自分はビルドアップができないと痛感させられた。(CBでコンビを組んだ中山)雄太くんなんかは、相手がどれだけプレッシャーを掛けてきても落ち着いていなして、ボールを運んでいました。自分もあれくらい余裕を持ってプレーし、攻撃のスイッチが入るような効果的なパスを出せれば、もっと上のレベルに行けると思うので、今後も課題として取り組んで少しずつレベルアップさせていきたいです」
――ウルグアイ戦でのミスは、相手のプレッシャーが速かったというのが一番の原因?
「いや、メンタル的なものだと思っています。できることとできないことは練習でも試合でも変わらないと思いますが、メンタルの状態が悪くなるとできないものが増えてしまう。いつもだったらできることができなくなってしまうことで、やっぱりメンタルがプレーに与える影響は大きいと感じました。南アフリカとの初戦の前半も良くなかったけど、後半はあの大会で唯一自分のプレーができました。良いプレーができて迎えたウルグアイ戦でしたが、どこかフワフワしていたことでミスをしてしまったと思うし、それにプラスして相手のスピードやプレッシャーが違ったということがあります」
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