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アメリカ・サッカー留学の可能性 IMGアカデミーの最先端トレーニングに迫る Vol.1

ゲキサカ / 2017年7月26日 7時15分

IMGアカデミーを体験した元日本代表FWの高原直泰氏と沖縄SVジュニアの當山颯琉

IMGアカデミーは“プロ養成所”なのか!?

 錦織圭を輩出したことでテニスの世界では有名になったIMGアカデミー。中学生、高校生を主なターゲットとし、短期キャンプや長期留学のプログラムを提供している。しかし、テニス以外の競技も盛んに行われており、近年は特にサッカープログラムも充実、拡大している。アメリカ・フロリダ州で行われている最先端のトレーニングとはどんなものなのか。世界トップ選手の育成はもちろん、驚異の大学進学率を誇るという学校を元日本代表FWの高原直泰氏が訪れ、その秘密に迫った。


 1978年に世界初となる全寮制のテニスアカデミーとしてスタートし、これまでに数々のトップ選手を輩出してきたIMGアカデミー。卒業生である錦織圭の活躍で日本でも認知は広がっているが、そのメソッドは80年代後半から他の競技にも拡大し、野球やバスケットボール、そしてサッカーのプログラムでも大きな成果を上げている。

 果たしてIMGアカデミーとはどんな場所なのか。元日本代表FWで現在は沖縄SVで選手兼監督として活躍する高原氏が現地に滞在し、そのトレーニングを体験。また、自身のチームからジュニアの當山颯琉(とうやま・そうる)も実際に1週間、キャンプに参加してみた。短期連載の第1回では、まずは実際にトレーニングを目にした印象を高原氏に語ってもらった。

―現地で実際にトレーニングを見て、全体的な印象を聞かせてください。
「まず選手たちに対して“海外の子だな”という印象を持ちました。日本人とはやっぱり違います。(サッカーの)スキルよりも、パーソナリティーが特に違いますね。フレンドリーだし、積極性がある」

―2016-17年度の実績として、世界中の85か国から選手が長期留学、短期キャンプに参加しました。日本の環境とは違い、多様なバックグラウンドを持った選手が集まっています。
「日本にいれば、どうしても日本人同士のコミュニケーションに限られますからね。もちろん、その中でもいろいろなタイプの子がいるけれど、海外の子と比べると日本の選手たちは全体的には内気だったり、個性を表現するまでに時間がかかったりするケースは多いと思います。それでも、日本語で話ができればなんとかなる。言葉が通じない環境に置かれると、自分を出すのが苦手な選手が多いと感じています」

―IMGアカデミーのキャンパスでは基本言語が英語になりますが、スペイン語やその他の言語も飛び交っています。ただ、細かく会話を交わすというよりは、とにかく“Yes!”と言ってアピールするなど、とてもシンプルなやり方です。
「世界で戦うには、待っているだけではダメですから。自分で言葉なり声を発してボールを呼び込まないといけない。日本の選手は足元のテクニックは優れているんですけど、それだけでは勝てない」

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