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[SEVENDAYS FOOTBALLDAY]:熱を持っている大人(ブリオベッカ浦安・柴田峡監督)

ゲキサカ / 2017年7月27日 19時54分

 FC大阪戦で印象的だったシーンが3つある。1つは先制点が入ったとき。1つは追加点が記録されたとき。もう1つは勝利を告げるホイッスルが鳴った直後。いずれもベンチの前にできた歓喜の輪には柴田の姿もあった。2ゴールに絡み、チームの勝利に貢献した南部は「あれはたぶん柴田さんの人間性だと思いますね。やっぱりみんなリスペクトしているし、柴田さんも選手のことを信頼してくれているし、お互いの信頼感が自然とああいう形になったと思います」と話す。

 また、笠松はこんなエピソードを披露する。「自分が八戸戦で点を決めた時、柴田さんが凄く喜んでくれて、それを見たみんなも『ああ、本当に選手に近い部分で応援してくれているんだな』というのを感じていて、そこで本当に信頼が生まれたんじゃないのかなと。常に選手の味方だなというのは感じますし、試合に出ていない選手も含めていろいろな想いがあると思うんですけど、良い雰囲気になっているんじゃないのかなと思います」。

 冒頭のようにはぐらかした柴田に聞いてみた。「でも、選手が来てくれなかったら寂しいですよね?」。すぐさま「監督なんてそんなのばっかじゃん」と笑い飛ばした彼も、やはり実際は嬉しくなかったはずがない。

 南部は「いろいろな選手と話しますけど、それこそみんな口を揃えて『監督を勝たせたい』と言うんです」と明かす。その最大の要因は、おそらく柴田が持つサッカーへの“情熱”だ。「そこはオレの“売り”なんだよね。『熱を持っている大人』という言い方が一番いいんじゃないかなと思うんだけど、やっぱりその熱をみんなに伝えていってあげられればいいし、技術論や戦術論、トレーニング論を持っていても熱がない人だと伝わらないからね」とまさに熱っぽく話した直後、「逆に俺が反省しなくてはいけないのは、熱でごまかしちゃう部分もあるからさ(笑)」と続けた言葉が何とも柴田らしかった。

“情熱”だけで物事が進まないことは百も承知。それでも“情熱”がないと物事が進まないのも、また同じくらい確かなことだ。「特に俺は育成から入っているし、人に教えていくというよりも、人と関わっていって、人を良い方向に向かわせたいという想いはずっとあるのかな」。自らを『熱を持っている大人』と称する柴田が、ブリオベッカ浦安と共に“良い方向”と信じる道へ歩み出した新たなチャレンジは、まだ始まったばかりである。

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SEVENDAYS FOOTBALLDAY by 土屋雅史

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