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2年連続の大怪我の末に…福岡内定・明治大FW木戸皓貴が手にしたもの

ゲキサカ / 2017年11月15日 12時15分

福岡内定・明治大の主将を務めるFW木戸皓貴

 二度の大怪我を乗り越えるというよりも、二度の試練を糧に、自分自身のなかへ深く刻んで明治大FW木戸皓貴(4年=東福岡高/アビスパ福岡内定)は進み続ける。両膝を痛めた経験から来る恐怖や不安は、決して自分のなかから消えていくことはない。それでも暗い影に呑み込まれないよう、チームのために、誰かのために。紫紺のキャプテンはゴールを目指す。

 大学2年の夏、総理大臣杯・2回戦で右膝前十字靭帯損傷の大怪我を負った。約8か月のリハビリを経て戻ってきたが、復帰して迎えた3年時の同大会決勝で今度は左膝前十字靭帯損傷。大阪の地で2年連続の大怪我に見舞われた。それでも二度目の離脱を乗り越えて、今年5月中旬にはフル出場を果たすまでに回復。頼れるストライカーが明大のピッチへ戻ってきた。

 しかし苦難は続く。5月末の練習で同箇所を傷めてしまい、再離脱。「これからだという時にいつもダメになる。本当にどうしたらいいかわからないし、正直焦ります」。復帰を果たしたはずが先の見えないリハビリ期間は続いた。

――二度目の大怪我から今春に復帰も、5月末から7月頃へかけては再離脱。その時期が一番つらかったそうですね。
「去年の総理大臣杯で二度目の大怪我をして、その時にはその瞬間が一番辛かったんですけど、今になって振り返ると、今年復帰してから再離脱となった時期が一番きつかったです」

「最上級生になり、役職としては主将という形でチームを引っ張らないといけない立場。そういうのを含めて考えたとき、一日でも離脱することが相当だめというか、自分の中でマイナスだなと思ってもいたので。復帰当初は順調だったはずが練習でまた何回も痛めて、復帰して、痛めてを繰り返してやばいなと感じていました」

――なかなか良くならず再手術という選択肢もあったそうですね?
「もう一度オペをするという話はずっとあったし、どうしようかと迷っていたんです。でも100%良くなるならば、手術の選択肢もあったかもしれないですけど、オペをしても100%ではない。なので、オペをしたくないと、オペなしで最善の治療をしたいと監督やトレーナーにも伝えました。色々診ていただいた結果、リハビリと筋力強化をしていけば大丈夫じゃないかとなったので、そこからの2、3か月は必死にリハビリをしてという期間でした」

――木戸選手を欠いた明治大は前期リーグで結果が出せず、中位以下に沈み続ける状況でした。
「そういう意味でも、あの時が一番きつかったですね。なかなかチームの結果が出ていなかったし、外からみんなの顔色を見ていると、何とかしてあげたいなと感じる部分が相当あって。みんながミーティングをして、必死にやっているけれど、結果が出ない。そういうなかで自分はプレーできないもどかしさがありました」

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