冷静沈着な仕事人、浦和内定・明治大MF柴戸海の流儀は「一喜一憂しない」
ゲキサカ / 2017年11月15日 12時30分
――リーグの不振を乗り越え、総理大臣杯では3年連続の決勝進出。浮上のきっかけは?
「“自分たちは力もないし、何も成し遂げてない”ということをアミノバイタルカップの時に再確認しようと、何度もミーティングをしました。まず自分たちをもう一回知るというところから始めて、それによってチームがひとつになっていくというのがよくわかったので、それが自信になりました。そこから勝っていくことで成長できましたし、勝ったからこそ次の課題も見えたと思います」
――アミノ杯を終えてすぐにユニバーシアード日本代表の活動へ。ユニバで世界一になり、台湾から大阪へ帰国翌日には総理大臣杯開幕というハードなスケジュールでしたね。
「ユニバのあった台湾から夜に日本へ戻ってきて、翌日にはすぐに試合でした。移動もありますし、優勝したということで、どこか気持ちが一段落した部分もあったので、かなり肉体的にも精神的にもきつかったです」
「それでもユニバーシアードに選ばれたのは、明治大でやってきたことが全て。明治だったからこそ、ああいう舞台に立てて、優勝して世界一を掴み取れたとかなと。やっぱり自分の中で一番は明治だと思っているので、切り替えというのはかなりすんなりできました」
「日本代表とかを見ても、移動のスケジュールや過密日程などは当たり前ですし、プロとして浦和に入ったとき、ACLに行ったり色々な世界に行ったりすることはあると思います。そう考えたとき、大学生の自分はまだ若いですし、そんな事は言ってられないなと。そこの切り替えは自分の中でしっかりできたと思います」
――世界一になったユニバを通じて、一番驚きを受けた部分はどこになりますか?
「対戦相手でいえば、準々決勝のイタリア代表戦(6-0)が一番印象に残っています。立ち上がりに相手が退場する展開で6点を奪った試合。自分は途中から出たんですけど、相手が“もう攻めないでくれ”という姿勢だったり、ボールも取りに来ないですし……。世界で見ても、そういうチームがあるんだと、イタリアのようなチームがそういうことをしているのに、がっかりというかすごく色々なことを感じました。最後まで諦めない気持ちを持っているものだと思っていたので、そういう意味も含めてすごくがっかりでした」
「決勝のフランス戦(1-0)や準決勝のメキシコ戦(3-1)は、予選リーグに比べて相手のレベルもかなり上がって、本当にガチガチの戦いだったので、ユニバは育成の段階の大会ですけど、国のプライドをかけての戦いというのが見える場面もあったので、改めてすごい大会でした。そこで優勝できたのは、すごく自信になりました」
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