冷静沈着な仕事人、浦和内定・明治大MF柴戸海の流儀は「一喜一憂しない」
ゲキサカ / 2017年11月15日 12時30分
――世界大会のユニバで手ごたえを感じた部分は?
「球際と予測という部分は、特にメキシコ代表などの南米相手にもかなり通用したので、自分の中でそこは大きな手ごたえをつかめました。一歩の速さというか、アジリティーの部分では日本人も通用する部分があると感じて、そこも自分の中でかなりの手ごたえを感じられたと思います」
――逆に課題に感じた部分はどこでしょう?
「ゴール前でのパス、ラストパスだったり、ゴールへつなぐためのきっかけとなるパスだったり……どちらの足に出すとか、走っている選手のスピードを落とさずに出すパスというのは、まだまだだなと感じました」
「優勝はしましたけど、もっとそういう部分ができないとレベルが上がった時には通用しない。その一本のパスで点が入らなくなってしまうと思ったので、細かい部分のこだわりはもっと意識的にやっていかないといけないなと思います」
――守の部分で持ち味を発揮する柴戸選手にとっては、攻の部分に伸びしろを感じているということでしょうか?
「自分のなかで、“守”に重きを置いていますし、自分の良さというのは一番そこで出せると思っています。ですがボランチとしては、数字を残すのが大事だと思うので、攻撃の伸びしろはまだまだです。なので、今のうちからプロで通用するプレーというのを意識しながら、プロに入ったときに即戦力となって活躍できるくらいの意識でやっていかないと難しくなってくるかなと思っています」
今年5月5日には来季の浦和加入内定が発表された柴戸。大学サッカーにおいては、おもにボランチでプレーすることがほとんどだが、浦和の内定リリース時に記載されていたポジションはDFだった。本人は「浦和は特殊なフォーメーションというのもあり、後ろの3枚とボランチ2枚の“5枚”でどこでもできるという選手像を描いています」と先を見る。
――浦和への加入を見据えた上で手本としている選手はいますか?
「最近では、浦和の阿部勇樹選手だったり、引退してから今は明治大のコーチをやっていただいている鈴木啓太さんのプレーは見るようにしています」
「浦和は攻撃に重きを置いていたり、主導権を握りながら攻めていくスタイルですが、その中でのリスク管理だったり、守備での献身性は評価される可能性はあると思います。それでも後から組み立てなければいけないですし、前にも供給しないといけない。そういった意味でも阿部選手のプレーは、しっかり後ろで守備をしながら、前に出て行ったり、得点を取ってもいますし、かなり参考にさせてもらっています」
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