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「全員が攻撃の選手」アグレッシブな初芝橋本が延長戦を制して2年ぶり全国の舞台へ:和歌山

ゲキサカ / 2017年11月19日 14時8分

延長戦を制した初芝橋本高が2年ぶり15回目の全国へ

[11.18 選手権和歌山県予選決勝 初芝橋本高 3-2(延長)近大和歌山高 紀三井寺陸]

 11月18日、第96回全国高等学校サッカー選手権大会の和歌山県予選決勝が紀三井寺公園陸上競技場で行われた。延長戦の末、初芝橋本高が近大和歌山高を3-2で下し、2年ぶり15回目の出場権を掴み取った。

「総体予選の時は、ブロックを作って上手くボールを奪ってスピーディーに攻撃を仕掛けるという戦い方だったが、この時期になればどこのチームもレベルが上がる。特に近大和歌山の選手たちはみんな上手なので、前線の選手たちのプレスを機動力として、『ボールを奪うところから攻撃が始まっている』ことを強く意識して挑んだ」と、初芝橋本の阪中義博監督が話した通り、ゲームの立ち上がりからFWの西川佳汰(3年)と岡村修哉(2年)が積極的にプレッシングを仕掛けた。

 それが功を奏し、キックオフから間もない前半6分に試合は動いた。初芝橋本は岡村が突破しようとした際に相手DFのハンドを誘い、PKを獲得。そのPKでボールをセットしたのは、岡村ではなく、ゲームキャプテンを務めるDF上原真尋(3年)だった。

「一昨年はケガをして半年ほどサッカーもできなかったのでメンバー外だったし、去年は出してもらってはいたけれど準決勝で敗退。個人的にも悔しい思いがあったし、今年は阪中先生を全国の舞台に必ず連れて行きたいという気持ちがあった」

 上原は、中学まではFWの選手だったこともあり、今大会へ臨むにあたって自分もゴールを挙げたいという気持ちを強く持っていた。PKを獲得した直後、阪中監督に「僕にPKを蹴らせてください」と直談判。「ちゃんと決められるのかと聞かれたけれど、絶対に入れてみせると答えた」という。「緊張がなかったと言えば嘘になるが、蹴る直前にバックスタンドで応援してくれているみんなのことを見て、『こんなに背中を押してくれているんだから、絶対に決められる』と信じて蹴った」。仲間の思いを乗せたシュートは見事ゴールネットを揺らし、初芝橋本にとって今大会3試合ぶりとなる前半での先制点となった。

 さらに初芝橋本は前半27分、BチームからAチームに合流してから2か月弱で、阪中監督が「最も急成長した選手」と評価している岡村が、上原のFKからのこぼれ球を逃さずシュート。追加点を挙げて2-0で折り返した。

 ところが後半開始直後、初芝橋本は近大和歌山にFKを与えたことからペースが乱れてしまう。「相手はセットプレーからの得点が多いこともわかっていたので警戒していた」(上原)が、近大和歌山DF小笹響平(2年)のFKからのこぼれ球をFW上月優(3年)に決められ、1点を返された。

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