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新体制初陣で今季3点目の香川真司「いい流れに変えていきたい」

ゲキサカ / 2017年12月13日 9時58分

今季3点目でチームの勝利に貢献した香川真司

 ドルトムントに所属するMF香川真司が今季3点目を決め、チームに9試合ぶりの勝利をもたらした。「非常に長かったけど、いい流れに変えていきたい」。長いトンネルを抜け、ここからの逆襲に意欲を燃やした。

 今季ドルトムントは、アヤックスをヨーロッパリーグ(EL)準優勝に導いたピーター・ボス氏を新監督に迎え、ブンデスリーガで開幕7戦無敗(6勝1分)と好スタートを切った。しかし、第8節ライプツィヒに今季は黒星を喫すると、そこから泥沼の8戦未勝利(3分5敗)。さらにUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)でも、4敗2分の白星なしでヨーロッパリーグ(EL)にまわることとなった。

 この状況を受けてドルトムントは10日、ボス前監督を解任。今月3日にケルンを解任されたばかりのペーター・シュテーガー氏に再建を託した。「すごく責任は感じました」とボス前監督の解任にショックを隠せなかった香川。「これがサッカー、プロの世界だから新しい監督のもとでやらなければいけない。短時間でいろんな切り替えが必要だった」と監督交代による苦悩を語った。

 シュテーガー就任から中1日での試合ということもあり、新監督のもとで練習したのはたった1回だったという。そして、新体制で迎えた12日のマインツ戦。「こういう時だからこそ特に前半はバランスを見ることが大事だと思っていた。失点してしまうと厳しくなるのはわかっていた。そこはみんながバランスを重視していたので、なかなか展開はなかった。だが、今のチーム状況を考えた時に、そこを崩すよりはまず失点をしないように守備をやっていこうというのはプランとしてあった」。

 3試合連続スタメンの香川がそう語るように、前半はスコアレスで終わったが、後半10分に香川のFKから最後はDFソクラティス・パパスタソプロスがボレーシュートを決め、ドルトムントが先制。44分には、FWピエール・エメリク・オーバメヤンとの鮮やかな連携から香川がダメ押しゴールを決め、チームは2-0で9試合ぶりの白星を飾った。

「非常にいいコンディション保てている」という香川は、「そこにチームとしての自信であったり、これからもっともっと積み上げていきたい。何よりもこうやって、どんな状況でも勝つことが僕たちに自信を与えてくれる。ちょっとした気持ちに余裕を与えてくれる。でも、時間はないので切り替えていきたい。これをしっかりいい流れに変えていきたい」と次の試合を見据えた。

 次節のホッフェンハイム戦はリーグ前半戦ラストマッチとなる。ドルトムント、そして香川個人としてもウインターブレイク前最後のリーグ戦を白星で終え、いい流れで後半戦につなげたいところだ。
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